最近忙しくてあんま映画観てません。
ヴェノム
思ってたんと違う。その一言に尽きる。
ヴェノムって残虐・凶暴なダークヒーローだったはずなのになんかクッソ可愛いんだけど。
ヒーロー物の1作目なんでオリジンに尺を取られる分、速攻でエディとヴェノムが息ピッタリのバディになっちゃったりしてご都合主義的なのは否めないんだけど、仲良しの二人を見ていると和む。
公開直後にtwitterに流れてた感想。
ヴェノム乾燥 pic.twitter.com/NuhBG6Kq9x
— くやしみ (@hokahoka_oppai) 2018年11月3日
こんなん笑うわ。
ヴェノムはかなり生っぽく邪悪さを強調したデザインで、予告でも悪だ悪だと言ってるからヴィラン寄りのアンチヒーローの活躍を期待していたところ、「たまに人を喰ったりするだけの気のいいヤツ」みたいな描写で肩透かしではありました。
その辺り原作好きな人は受け付けないかもしれないけれど、それはそれとして今作のヴェノムにはよく懐いた大型犬のような愛嬌があるので、先入観なしに受け入れられればこれはこれでいいんじゃないだろうかとも思います。
シンビオート寄生体同士のぬっちゃぬちゃした戦いはなかなか見応えありましたよ。正直黒いのが2体出てくると見分けつかねえけども。
ショーン・オブ・ザ・デッド
コメディ色強めのゾンビ映画。
サイモン・ペッグとニック・フロストコンビの映画は「ホット・ファズ」も「宇宙人ポール」も面白かったから観てみたんだけど、これは俺には合わなかった。
「コメディですから」って言ったらそれまでなんだけど、ニック・フロスト演じる駄目人間が余計なことをしてピンチに陥るお約束パターンがギャグとして受け入れられないんだよねえ。静かにしろっつってんのに携帯で電話かけてたりとか。
俺は「憎めないクズ」キャラを普通に憎めてしまったので、匙加減が俺には合っていなかったということなんでしょう。
へレディタリー/継承
俺ホラー苦手なんだけどね。
とにかく死ぬほど怖いとtwitterで話題になっていたので、そこまで言うなら体験してみるかとビビリながら観に行ったわけですよ。
確かに全編通してイヤーな雰囲気がへばりついた映画で、中盤の山場もかなりショッキングなんだけれど、怖いかっつーとよく分からなかった。
これはもう文化の違いに起因するんだろうけど、エクソシスト的な悪魔憑きの話にもってかれちゃうと急激にリアリティが感じられなくなっちゃうのでした。平均的日本人の俺は神やら悪魔やらの存在を日頃考えて生きていないもんで。
もっと現実にあり得る人の悪意とか狂気とかに寄せたサイコホラーとか、ゾンビもののように、初めから「それはそういうものだ」とした上でシンプルな危機的状況に追い込まれるホラーの方が好み。
いや、好まないんだが。
ファイナルガール
これもtwitterのPRかなんかで見かけて。
人気のない森に少女を連れ込んで、狩りのように追い立てて殺す男たち。だが、ある夜に連れ込んだ女子高生が死ぬほど強くて逆襲されるというお話。
一見普通の人間が高い戦闘力を持つお話(「ナーメテーター」という造語はあまり好きではないので使わない)が結構好きなので観てみたんだけど、まあ普通につまんないですね。
主人公はたまたま運動能力が高くて戦える女子高生ってわけじゃなくて、殺し屋。夜な夜な殺人ゲームを楽しむ男共を始末するために出張ってきている、って時点で想像していた話と大分テイストが違った。分かった上であえて罠にはまって、一人ひとりもったらもったらと殺していく。
特に機転に富んだ戦い方や爽快なアクションがあるわけでもなく。なんとも間延びした映画でした。これ観る時間で穴でも掘ってたほうが有益です。
若おかみは小学生!
児童小説のアニメ映画化。
公開当時の非常に高い評価につられて観る。なるほど、確かに良い話。
ただまあ、やはり子供をターゲットにしたアニメのオーバーアクションはちょっと照れる。
シャークネード5 ワールド・タイフーン
このシリーズ大好きなんですが、残念ながらこれはつまらなかった。
ほとんどサメと戦わないし、有名映画のパロディばっかでドヤ顔されてもな。
俺はノータリンなパニック映画が観たいのであって、出来の悪いパクリは求めてない。場つなぎにサメ台風とチェーンソー入れときゃいいだろって投げやりな感じがどうにも。
異様にテンポが良くて面白いクソ映画だったのが、単にダラダラとした焦点の定まらないクソ映画になっちゃってるよ。
完結編の6で挽回してくれるんだろうか。
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
今のタイはもの凄い学歴社会なんだそうで。そんな社会背景をもとに制作されたカンニング映画。天才奨学生の主人公が金持ちのボンボン共を相手にカンニングをビジネスとしていく。
これジャンルはスリラーになるんだろうか。カンニングが成立するか否かのギリギリの綱渡りがなんとも心臓に悪くて面白い。
バカがカンニングで海外留学を勝ち取っても留学後に即破綻するのは目に見えてるのに、と思うと色々モヤモヤする部分はありますが。それでもやるのはバカだからなんだろうけども。
カンニングシーンのスリルと、真面目な優等生を交えた人間関係が見どころなので、脚本のアラは差っ引いても十分面白い映画ではあります。
サプライズ
洋画ホラーによくある家宅侵入もの。両親の結婚記念日を祝いに集まった家族を正体不明のアニマルマスク集団が次々と殺していく。
んだけど、次男が連れてきてた恋人の生存スキルが異様に高かったせいでアニマルマスク共が順次返り討ちになっていくという愉快ストーリーです。なお彼女がタフな理由は昔サバイバルキャンプにいたから。すげえなサバイバルキャンプ。
人がどんどん死んでいく「ホーム・アローン」だと考えて差し支えありません。テキパキとバリケードや殺人トラップを仕掛けていくヒロイン。すげえなサバイバルキャンプ。
理不尽な状況下でも狼狽えない。彼女が行動力の権化なので、ある意味観てて気持ちがいい。人がキビキビ動く様って楽しいじゃない。
あとエンドロールのキャスト紹介があまりにもひどい一発ネタで笑いました。
アクアマン
DC映画でも明るいトーンで撮れるんだねえ。
「ワンダーウーマン」だとか「ジャスティス・リーグ」で普通に面白いヒーロー映画が撮れることは分かってたわけですが、これまではどうしても抜けきれてなかった根の暗さからもすっかり脱却して、頭カラッポにして楽しめる作品が出来上がりました。
脚本がかなりベタな冒険譚・英雄譚で、しかしそれがいい。変に奇をてらわなくていいんだよ。こういうのがいいんだよ。
「ジャスティス・リーグ」でのアクアマンはクソ地味な半裸の兄ちゃんで、何で居るのかもよく分からんという印象が正直なところでした。この人ピンで映画撮られてもあんまり食指が動かなかったんですが、蓋を開けてみればちゃんとスーパーヒーローをやってて良かった。
時間軸的には「ジャスティス・リーグ」より後で、このタイミングでようやくヒーローの自覚が生まれてるというか、第二のオリジンって感じになってるのも良い。
海底の超文明だとか、海中生物入り乱れての大戦争だとか、単純に映像として圧巻。こういう独自の方向に発展した未来都市の映像って好きだわ。「ブラックパンサー」のワカンダとか。
翔んで埼玉
嫁さんがめっちゃ観たがったので付き合って観た。面白かったよ。面白かったんだけどさ。あんまり褒めたくない。
原作がネットでバズった打ち切りの一発ネタ漫画で、内容もローカルネタ満載の言ってみりゃ内輪受けなわけで。どうしても一歩引いたような評価になってしまうのは仕方のないところ。
特に近くに座った人が「田無www」「野田wwwww」とか、いちいち地名を声に出して「俺分かってる」感を出しながら笑う客だったので、俺は尚更分かりたくなくなったというのもある。
千葉と茨城を「チバラギ」と一緒くたにされたお母さんがガチギレするところは好き。