「トリプルX:再起動」観てきた
ひとことで言えば「バカが観て喜ぶ映画」。すなわち俺、大歓喜。なんだよもうバカ。大好き。
俺、アクション映画は好きなんですが、現代物のタフガイがカーチェイスして銃撃戦して無双して爆発してドカーンみたいな予告にそそられることってあんまりないんですよね。だってどの予告も同じに見えるんだもん。
それは俺が「ヴィン・ディーゼルでもジェイソン・ステイサムでもいいじゃんどっちもハゲだし見分けつかねえよ」程度の認識能力しか持ち合わせてないからなんですが、じゃあなんでわざわざこれを劇場まで観に行ったかと言えばドニー・イェンが出てるから。
「イップ・マン」を観てからというもの俺はすっかりドニー・イェンのファンでして、予告でガンガン暴れてるわポスターでしれっと主役ポジションに陣取ってるわで俄然興味が湧いたのです。
2002年の初代トリプルXをレンタルで観てからいざ劇場へ。果たして予告は予告詐欺などではなく、フルスロットルで動き回るドニー兄貴を眺めるための映画でした。最高だったよ!!
以下、ネタバレあり。ストーリーはあって無いようなもんです。
- サッカー選手のネイマールがネイマール本人役でトリプルXに勧誘される
- 俺サッカー詳しくないので誰だか分かってなかったんだけど、強盗をシュートでK.O.するシーンを予告で散々観たのでさぞ重要なキャラだと思っていたら、開始5分で建物ごと吹っ飛ばされて以降行方不明
- 誰だか知らないがゆえにカメオ出演だと思っていなかったからぞんざいな扱いが面白かった
- ネイマールを勧誘するサミュエル・L・ジャクソンのキャラが1と別人になってて「キングスマン」のヴァレンタインみたいになってる
- このトリプルXは3作目で、2は観てないんだけどそこで何かあったんだろうか
- 役柄よりは役者本人の芸風が変わっただけという気がする
- 2はヴィン・ディーゼルがオファーできなかったから開始5分で死んだことにされてたという素敵な逸話があるらしいが、ネイマールとサミュエル・L・ジャクソンが吹っ飛ぶのはそのセルフオマージュなのかなと思った
- 新しい登場人物が出るたびにテロップで紹介。カラオケの持ち歌とか「ハンドルネーム:クリ勃起」とか死ぬほどどうでも良い情報が入ってくる
- 池上彰の選挙特番を思い出す
- おかげでルビー・ローズの役名が覚えられず嫁さんとふたりで「クリ勃起さん」って呼んでた
- アデルでした
- ドニー・イェンがまさかの悪役。どっかの政府施設を襲撃して軍事衛星のコントローラーを強奪する
- お好きな衛星を任意の場所に墜落させられるコントローラーとなっております
- なんでそんなもん作ったんだよ
- 実はファンといいつつドニー・イェンのガンアクションを見るのはこれが初めてなんだけど、相変わらずキレッキレの動きをするカンフーに銃弾バラマキまで加わって最高 of 最高
- おまけにトニー・ジャーまで出てるんだから観に行かない理由はない
- トニー・ジャーは妙にワクテカしててドニー・イェンに懐いた弟分って感じでよかった
- 犬っぽい
- オレはやるぜオレはやるぜ
- 「ドラゴン ✕ マッハ!」は時間が合わなくて観に行けなかったんだよな。レンタル開始を心待ちにしています
- 危険分子に対抗できるエージェントはいないのか、ってんで世界放浪中のヴィン・ディーゼルに再招集がかかる
- その頃ヴィン・ディーゼルは鉄塔に登っていました
- 飛び降りても大丈夫。スキー板履いてるからね。エクストリームだからね
- そういう映画
- チームとしてあてがわれた特殊部隊の精鋭を飛行機から投げ捨てるのは1で自身がやられた選別テストの意趣返しですね
- 代わりに集めたエクストリームなヤツら。凄腕スナイパーのアデルとスタントドライバーのテニソンは良いとして「能力:つるむと楽しい」のニックは本当に必要だったのか
- 作戦前に「パンチ力4倍アーム」とか付けて遊んでたのでそれを使って活躍するかと思いきや本当に「つるむと楽しい」以外なにもないから素晴らしい
- 最先端装備をみて「税金がなくなるわけだ」「気分良く仕事できるからいいのよ」って会話好き
- 終盤でそのモニターを丁寧に一つ一つブッ壊した挙句に飛行機ごと爆散させたのはもっと好き
- ハッカーの女は過去作に出てたんだろうか? 「コートを取りに行く」のくだりは1と繋がってると思うんだけど
- ドニー・イェン一味が潜伏する島。ニックがDJブースに乗り込んで場をあっためる
- 任務終了
- 以降ツッコミ役
- ドニーさんアロハ似合わねえな
- ピンを抜いた手榴弾でチキンゲーム。ドニーさんのこの楽しそうな顔ときたら!!
- この一連の流れだけで1800円の元が取れた気すらする
- 「これをわたすとおまえはしぬ」
- しんだ
- 布で木に吊り下がるアデルのスナイプ姿勢が面白い。どうやったのあれ
- 布をほどきながらくるくる降りてくるのは中国雑技団かなんかで見たことある気がする
- 1の登場人物になぞらえた符牒にニヤリとするなど
- 水陸両用モトクロスバイクによる海上チェイス。車輪の下に板を生やしたそのビジュアルは360°どこから見ても「バカが考えたすごいバイク」以外の形容がなく俺の笑顔は留まる所を知らない
- そういう映画
- 劇場で満面の笑顔が抑えきれなかったのは「パシフィック・リム」でカイジュウが羽根生やして飛んだときと「バットマン VS スーパーマン」でブルース・ウェインが「1%でも敵になる可能性があればそれは敵だ!!」って叫んだとき以来です
- 高速道路でのアクション。無関係の車がこれでもかと事故に巻き込まれて大惨事
- 車に撥ねられて路上に突っ転がるドニー・イェン
- 車に撥ねられて路上に突っ転がるヴィン・ディーゼル
- 目が合って思わず笑う二人
- お前ら楽しくなっちゃってんじゃねえよ!!
- さんざん大事故を引き起こしておいてこれ。こいつら最高かよ
- 一方そのころニックはテニソンのスタントに付き合わされてぐったりするという仕事をしていた
- つるむと楽しい(テニソンだけが)
- 黒幕の部屋に大量の謎機械。何あれストーブかなんか?
- 「温度センサーで狙撃を試みるも室温が高すぎてターゲットが見えない」ってシチュエーションを作るためだけに置かれた謎機械
- 窓越しに指一本の隙間を撃ち抜く狙撃。できるかできないかじゃない、そういう映画なんだ
- 指アッチチってするのがいい
- なし崩し的に仲間になってるドニーさん
- 「俺は下」「俺は上をやる」からのドニーさんがもう本ッッッ当に楽しそうでほっこりする
- 「俺つええ!! 俺最強!! サッ来ーい!! どんどん来いオラー!!」って感じで腕をブンブン振り回しながら軽やかにステップ。最高の笑顔で暴れており、もうこれ役柄としてじゃなくて中の人が楽しくて仕方ないのだと思う。なんか幸せな映画だよね
- もちろん俺も最高の笑顔。これを観るために俺は来たんだと気付かされたよ
- 並行して掃討部隊とドンパチしている仲間たちのバトルもまた極上。何といっても女性二人組のガンアクションに心を鷲掴みされる
- 並んで歩きながらバンバンバラバラ
- 互いの死角を守り合うように左右の敵を撃ち倒し
- 背中合わせの両面ショット!!
- うわああああん格好いいよ格好いいよお
- 最高にクールなシーンなのにクリ勃起さんという名前しか出てこない
- 「いいこと思いついた!!」って飛び出すも何もできず無駄に撃たれるテニソンと叱るニック
- 戦闘時の役立たずぶりになごむなど
- トニー・ジャーも相変わらず重たくて痛そうな打撃が良かったけど、こっちは銃撃戦メインになっちゃったから格闘の見せ場は少なかったかな
- 電線を蹴落とすアクションは何か知らんがすげえトニー・ジャーっぽいと思った
- ドニー組にはもう一人いたけどさっぱり印象に残ってない
- 絶体絶命のピンチから「11年待機してた人」の乱入による雑な解決
- 本当にサービス精神旺盛な映画だな!!
- テロップで「2005年のトリプルX」って説明入るの分かり易すぎて笑う。いずれ2も観ないといけない
- ここの音楽が好き。サントラには入ってないみたい
- 最後は大爆発!! エクストリーム!! 俺達みんな仲間だぜ!!
- ドニー・イェンが何をしたかったのかは結局分からない
- もうどうでもいいよねみんなブラザーだし
- みんななかよしになったのでよかったなあとおもいました
- ネイマールは生きてた
いやー最高だった。俺この記事で何回「最高」って書いただろう。
ワンピースかよってぐらい「仲間最高!!」を全面に押し出しており、ダチ公になった連中は誰一人死なないのがいい。間違いなく大量の民間人が巻き込まれて死んでるけどな。その辺まるで気にしてない辺りもいっそ清々しい。
アウトローがチームを組んで世界を救う。「スーサイド・スクワッド」も失敗しなきゃこうなったのかな。あれもこんな風にバカ方面に振っちゃえばよかったのかもね。
全体的に大分ウェイウェイしており、観たあとは確実に知能が終了しますが、むしろそれが気持ちいい。楽しそうなドニー・イェンを観るだけで人は心底幸せな気分になれるので観るといいですよ。