3Dプリンターめっちゃ楽しいわ

3Dプリンター。4~5年前ぐらいにはアーリーアダプターの方々が買って楽しそうに遊んでいるのを目にした覚えがありますが、俺は今になってようやく買いました。

ある程度普及してきて、値段や性能、使い勝手もこなれてきているのでは、と思っていたところにAnkerがこの分野に参入してきたことで、そろそろ買ってみるかと考えた次第。

それなら当然 AnkerMake M5 を買う流れなんですが、思いのほかデカくて置き場所がないので、いっそ安くて小さいやつから入ろうと思い、買ったのがENTINAのTina 2S

 

  • ちっちゃい
  • 組み立て済

が選んだ理由です。印刷可能なサイズは100mm×105mm×100mm、特に高速でもなく、性能からすれば割高ではあるんですが、机の端に置いといても邪魔にならないこのサイズは大変良いものです。

組み立て済だからセットアップも簡単で、スライスソフトをPCにインストールするだけで、調整等全くなしに印刷できました。そして今のところスピードや成形精度にこだわるようなもんは作っていないので、ずっと初期設定のまま。

購入前に想定していたよりも遥かに簡単に使えるものでした。手軽すぎて驚くぐらい。

で、買ってからというもの四六時中、俺がモデリングしたつまんねえものを出力し続けています。

3DモデリングソフトFUSION360(個人利用は無償)のスクリーンショット。左側にあるのがプロジェクトの一覧ですが、購入2週間程度でアホほど増えました。

「つまんねえもの」というのは謙遜ではなく、もし100円ショップで売っていたら10個まとめてワンパックで売っていそうな代物、ということ。

俺のような、創作意欲にあふれているわけでもない普通の人間が3Dプリンターを持つことの真骨頂はこの「つまんねえもの」にあると感じています。

例えば机の脚が一本浮いてガタついていたとして、その脚先にぴったりハマるサイズのプラスチックパーツってめちゃめちゃ嬉しいと思うんですよね。

モノ自体は本当につまらない物体なのに、得られる喜びが(相対的に)でかい。そういうものを作ることに快感を覚えるのです。

3Dプリンターの商品画像って、大抵かっこいいフィギュアが印刷されてたりするせいで「特に作りたいものもないし」とか「自分には難しそう」と手を出しあぐねる人が多いんじゃないかと。

でもこの手の「つまんねえもの」は日常生活でいくらでも思いつくし、手の込んだものを作るわけじゃないからモデリングも簡単にできる。

3Dプリンターに興味ある人は作りたいものとかどうでもいいんでもう買っちゃえばいいと思うんですよね。面白いから。

俺が作ったもののなかでぶっちぎりに「利便性/つまらなさ」のレシオが高いのがこの「ベビーオイルを止めるやつ」。

最近なぜか左肘の先だけが荒れてヒリヒリしだしたので保湿用にベビーオイルを買ったのですが、軽くポンプを押すだけで左腕全体がテラテラになるぐらいオイルが出るので、2,3滴だけ出たところでポンプが止まるようにするパーツを作りました。

制作物の中でもつまらなさが群を抜いているので、得られる利便性がささやかでもめちゃめちゃ嬉しいという。

そして左肘は治り、ベビーオイルは死ぬほど余りました。どうしようこれ。

あと真っ先に作ったのが「有孔ボードに額縁かけるやつ」。

↑の記事のように、俺には映画のポスターを額縁に入れて飾る趣味があるのですが、映画館でもらえるフライヤーなんかも掛けだしたら数が爆増しまして。

 

額縁って基本的に紐で吊り下げる仕様なので、狙った位置に下げるのが難しい。紐はたわむし緩むので。

なのでこれを使って、紐を通す金具を取り付けるレール部分を直接引っ掛ける。

垂直方向は有孔ボードの穴の位置で揃えられるし、水平方向はスライド自由。

地震でずれたりしないし、掛け外しも簡単なのでフライヤーの入れ替えやレイアウトの変更も気軽にできるようになりました。

 

あとこの辺のポスターカードなんかも何気に

「MDFの有孔ボードに磁石くっつけるやつ」を作成して貼り付けてたりしてます。

 

あとは「時計飾るやつ」とか

 

「モニターアームのVESAマウントにメガドラミニを乗せるやつ」とか

 

「余った埴輪を掛けるやつ」とか、他にもいろいろ。

 

これらの物品を見て「わあ、3Dプリンター買おう」となる人はいないと思います。なぜならこれは「俺だけが欲しかったもの」だから。

じゃあ何でこんなもん見せてるのかと言うと、3Dプリンターを買うということは「自分しか欲しがらないから世の中には存在していないもの」を生み出せる、という状態を買うことだと言いたいからです。そしてもし興味があるならさっさとその状態になっちゃえよ、と薦めているのです。

今現在作りたいものがあるかどうか、なんてのは結果的にどうでもいい事でした。繰り返しになりますが、「簡単に作れる」と承知していれば、作りたいものなんて生活の中でいくらでも出てくるので。

あとあった方が良い工具の話をしとくと、

  • デザインナイフとかヤスリとか
    • どうしても出るバリを綺麗にするため
  • ニッパーとラジオペンチ
    • サポート(綺麗に印刷するために、中空部分に自動で生成される支えの柱)を完成後にむしり取るため
    • 手でも取れるように接合部は脆く作られるが、それでも穴の中などで取りづらいことはあるので
    • 切断というより破壊なのでニッパーはプラモ用じゃなくてワイヤーも切れる頑丈なのがいいです(こじる動きに耐えられるように)
  • ノギス
    • 計測超超超重要
    • 「どっかにハマる何か」を作るのであれば必須アイテム

写真のようにプリンターの横にはいろいろ工具が掛かってますが、どれもプリンターで作ったものを使うにあたって実際に必要になった工具が並んでいます。決してフックを作るのが面白くなっちゃって意味なくぶら下げているわけではありません。

それはそれとして、工具がまっすぐかかるようにフックを作るのは楽しいです。

最後にFUSION360ですが、はじめは使い方がさっぱり分からなかったのでYoutubeの解説動画のお世話になりました。

こちらの再生リストの最初の方をざっと見るだけでそこそこ使えるようになったのでおすすめしておきます。

おわり。

ポッドキャストを始めて2年が過ぎました

最初のエピソードをアップしたのが2021/09/26。2年が経っても続いております。

最近気づいたんですが、自分のポッドキャストを聞く一番の楽しみって「お前は俺か」ってなることなんですよね。

実際俺なんですけども。

改めて、自分の話を聞くのは面白い。これは「俺のトークは面白いんだぜ」ということではなく。

評論家のように造詣が深いわけでもなく、特に気の利いたことも言えませんが、俺にとっては世界一波長の合う人間(俺)が喋っているので心の底から共感できるわけです。

自分の喋りをそんな他人事のように聞けるものだろうか、という疑問を持たれるかもしれませんが、少なくとも俺は聞けます。

録音した会話を編集していて常々感じるのは、「人は結構考えなしに喋っている」ってことなんですよね。いや、我々だけかもですが。

しょっちゅう論理は破綻するし、同じこと何度も喋ってたりするし、言いたいことをちゃんと言語化できずにグダグダになって諦めたりするし。

要はその場の思いつきだけの雑談ゆえに、聞き返すときには何を言ったかなんて完全に忘れているので、後から自分でも全然楽しめます。

そして、自分だから聞き返すとその時の思考の流れが完全にトレースできるのです。ぼんやり聞きながら「自分だったらこうだなぁ」と思っていたら、ポッドキャストの中の人(俺)が同じことをそのまんま言ってたりする。これは「思い出す」のではなく、過去と現在の思考がシンクロするイメージ。

この思考トレースの面白いところはきちんと言語化できなかった感覚までも言語化できないままに蘇ることで、これはブログ記事や鑑賞ノートにはできないことです。なぜなら言語化できなかった考えはそもそも文章にできないので。

これが5年や10年寝かせたあとに同じようにトレースできるかというと甚だ疑問ですが、それはそれでどう感じるのか楽しみではあります。

このように自分の鑑賞記録としての利用が主目的のポッドキャストではありますが、続けていれば聞いてくれる人も増えるもので、2023/9/26現在のエピソード数は131、Spotifyのフォロワー数は282。1エピソードあたり2人程度のフォロワー数というペースを保ったまま2年間続いております。

自分たち以外にも聞いている人がいる、と思うと多少なりともわかりやすいようにしたいという気持ちが湧いてきます。というか自信満々に間違ったことを喋ってたりして恥ずかしいので訂正したいと思って色々試行錯誤した結果、「Spotifyのチャプター機能を使って注釈をつける」というところに落ち着きました。

こういうフォーマットで()内にタイムスタンプを書いておくと自動的にリンクされてそこから再生できるようになります。

ファミコンのゲームや昔の漫画等、例えが古すぎるものや、ジャーゴン化してて話者同士にしか通じない単語などにも一応説明を。

聞き流すポッドキャストにこれはあんまり意味がないと思いますが、まあ気休めです。

なお、Youtubeに注釈字幕をつけてアップするというのも試してみたんですが、タイミングを合わせて字幕を付けるという作業がクソ面倒くさかったのでやめました。

動画制作自体は面白いんだけど、さすがに目的と手間が割に合わない……。

ところでこれは余談ですが、編集用にXPPenの左手デバイスを導入したらめちゃめちゃ便利になりました。

音声編集ツールはフリーソフトのAudacityを使っていますが、「再生/停止」と「Delete」を割り当ててやるだけでも左手の動きが激減しますし、ゲイン調整なんかは頻繁に使うのにメニューの深いところにあったりするので、マクロ登録すれば超快適。あとは普通にUndo/Redoとか上書き保存とか。

ペンタブレットメーカーのデバイスなので、基本的には絵描き用途として作られてるんでしょうが、そうでなくてもショートカットを多用しがちなツールを使う場合にはおすすめ。ホント便利。

あと、3年目を機にポッドキャスト用のTwitterアカウントを作りました。更新情報とかポストします。

twitter.com

ポッドキャストを始めて1年が過ぎました

夫がオオアリクイに殺された感じになってますが、上記の記事からだいたい1年です。正確には1年と1か月ぐらい。

これが鑑賞記録としてとても楽、かつ楽しいもんで、このブログには全く映画の感想を書かなくなってしまいました。

あとちょっといいマイクまで買ってしまいました。

基本、嫁さんと一緒に観た映画の感想を喋ってるだけ。そもそもが未見の人に面白さを伝えようと思っていないので、ただの言いっぱなし。ブログと違ってネタバレ回避だとか内容の推敲だとかしてないし、できません。ほんと楽。

2022/11/05 現在のエピソード数は74、主要なサイトにおける購読者数はSpotifyが140、Apple Podcastが72、Google Podcastが21。重複を考えてもだいたい200人ぐらいの人が定期的に聴こうとしてくれてるようです。

多いか少ないかで言うと少ないんですが、素人の駄話にこれだけ視聴者がついてりゃ十分だと思います。

「こんな素人ポッドキャストを聴く物好きが200人も!」みたいなことを言う気はなくて、需要はささやかながらあるのだと理解しています。

だって俺も知らない人の映画感想ポッドキャスト聴いてるもの。

何かに対する感想をポッドキャスト化することの良い点って、クソどうでもいい部分に対する素の感想が残ることだと思います。自他問わず。

思考は文章化する時点で要約されてしまいますから、とりとめもない会話からでないと拾えないような細かい情報と言うのは確かにあって、文章で読むのとは違った楽しみがあります。声のトーンからでないと分からない気持ちの入り方というものもありますし。

公開するにあたって気を付けていることがいくつか。

さっさと本題に入る

映画のタイトルで検索してくる人は知らん人(俺)の挨拶とか近況とかどうでもいいと思うので、一言目から映画の感想で始めるようにしています。

映画の背景だとか、監督だとかの説明も基本的にしない。調べればわかる事だし、元よりその映画を観てない人には何言ってんだか分からないことしか喋ってないので。

できるだけゆっくり喋る

誰だかもわからんオタク(俺)が早口でまくし立ててると気持ち悪いからです。

可能なかぎりは落ち着いて喋ろうとしていますが、やっぱり面白かった部分を喋ろうとすると熱が入ってしまってどんどん早口になっており、我ながら気持ち悪いです。

できるだけ気を付けたいと思ってはいます。

気のきいたことを言おうとしない

大して面白くない人(俺)が面白いことを言おうとしても大体失敗するからです。できるだけフラットに思ったことだけを喋るように心がけています。

自分がよそのポッドキャストを聴く側に回った場合を思えば、映画自体が面白ければ大抵の意見は面白く拝聴できるので、下手なサービス精神は発揮しないに限ります。

細かいことでもとりあえず言っとく

これはさっきも書いた通り、鑑賞直後の細かい感想を残したくてポッドキャストをやっているし、他人の細かい感想を聴きたくてポッドキャストを聴いているからです。

俺、『マリグナント』の感想「妹が車を停める位置が崖ギリギリすぎる」と、映画の内容からしたらものすごくどうでもいいことを言っているんですが、他のポッドキャストを聴いていたら同じことを言っている人がいてめちゃめちゃ共感したんですよね。

「そうそう! それ俺もそう思った!」となるのが他人の感想を読み聞きする醍醐味のひとつですし、それは細かければ細かい程よい。

大抵そういった部分は文章化するとそぎ落とされてしまう(めんどくさいから)ので、駄話ポッドキャストの出番となるわけです。

ひょっとしたらどこかに「『G.I.ジョー』のイ・ビョンホンめっちゃ白い」とか「『ジャッリカットゥ』で牛の足がぐねる瞬間がクローズアップされるのクソ笑う」とかに激しく首肯している人がいるかもしれないと思うととても楽しくなってきます。

音声での鑑賞記録、思っていたよりもずっとハードルが低く、作ってしまえば「ながら」で聴けて楽しいということがわかったので続いております。

ポッドキャストとして公開するために聴き苦しい部分は削って編集するので、あとで自分で聴き返す際のストレスが減るのも良いところ。

いわゆる「読書ノート」や「映画ノート」を音声でやっているようなものですが、より生っぽくてくだらない内容が残るのでおすすめです。

ポッドキャストを始めたら、ほとんど誰も聞いてないのに既に楽しい

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最近嫁さんがポッドキャストをよく聴いていて、その影響で俺も聞く(「聴く」ではない)ようになりました。

芸能人やアナウンサーのちゃんとしたラジオもあれば、個人がただ雑談してるだけの番組も多いんですが、作業しながら聞くには丁度いいんですよね。

俺、Youtuberの動画がどうにも苦手でして。解説動画を見るぐらいなら字で読んだほうが早いと思ってしまうタイプの人間ですし、出演者が必要以上にテンションあげてはしゃいでたりするともう辛い。

それに動画は時間を割いてちゃんと観ていないと情報を拾いそこねてしまいますが、その点ポッドキャストは「ながら」でいいのが性に合います。

何よりYoutubeと違って個人が収益化する手段がほとんど無いので、現時点でわざわざ配信している個人は「ただ好きでやってます」って感じで不快になることが少ないんですよね。金にならなきゃ「迷惑系」の配信者なんて発生しようもないですし。

で、こんなんで良いなら俺もやれるな、と配信を始めた次第。

映画の感想をふたりでダラダラ喋るやつ

サムネは嫁さんが10分ぐらいで描いてます。

説明も何もなく本当に感想を言ってるだけなので、お題の映画を観てないと聞いても意味がわからなかったり酷いネタバレを食らうという、対象が狭すぎる配信。

もともと俺は嫁さんと映画鑑賞後の会話を録音して後で聴き返したりしていたのですが、それの雑音や無言の部分を切ってアップロードするだけです。

配信に使っているのはSpotifyのAnchorというアプリ。

Anchor – ポッドキャストを作成

Anchor – ポッドキャストを作成

  • Spotify Ltd.
  • ニュース
  • 無料

音声ファイルだけ用意すれば拍子抜けするぐらい簡単に配信がスタートできます。

調べればやり方はいくらでも出てくるので詳細は割愛しますが、自分の適当な配信がSpotifyやApple podcast、Amazon musicといったメジャープラットフォームに紛れこんでいるのを見るのはそれだけで楽しいです。こんなふうに。

そして誰が聞くんだよこんなの、というと俺と嫁さんが自分で聞きます。

どんな趣味でも後から面白かったところを語り合う、あるいはつまらなかったところを腐し合うというのは趣味そのものと同じぐらい楽しい部分だと思うのですが、それを追体験できるんですよね。

何を話したか覚えていても、聞き返すとその時の空気が蘇ってきて全然楽しい。オチまで分かってても落語が面白いのと同じで、むしろ内容が分かってる俺自身が一番楽しく聞けると思います。

考えてみるとこれはGoogleフォトなんかの共有スペースに撮った写真をアップする感覚に近いですね。その場にいた人と、楽しかった記憶を画像の代わりに音声でシェアするという。

自分たちで聞くためといいつつ、一般公開もしてここにURLも載せてるわけですが、これはブログに感想を書いて公開するのと一緒で、あわよくば同じ部分に共鳴する「同類」がそのうち見つからないかという期待を込めています。

実際、こんな「狭い」配信でも聞いてくれる人が少しはいて、それも嬉しいですね。

 

こんな感じで、ただの雑談を配信するだけでも「自分だけは」とても楽しいので、趣味の会話をよくする人は仲間内にシェアするつもりでとりあえず配信してみても面白いと思います。

簡単だし、HTMLを手打ちしてた個人サイト黎明期みたいな感じがあって楽しいですよ。「テキストサイト」という言葉すらなかった頃の。(一部のインターネット老人にしか伝わらない例え)

己嫁語り(おれよめがたり)

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書き置きのコレクションがだいぶ増えました。

※名川太郎さんは2019年3月で番組を引退されました

前の

SUUMOのMY HOME STORYに寄稿しました

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「家の話書いて」って言われたので書いてきました。

 

前に↑で家のことを書いたら「奥さんがよく許したな」「奥さんがかわいそう」みたいな事を言われたので、「嫁さんこの家めっちゃ気に入ってるっつーの」という思いを込めて、前回は割愛した嫁さんの部屋についても書きました。

あと上の画像は諸事情により使えなかった俺の机周りの写真です。勿体ないのでここで供養します。

あと「機械の人」って言われるのはロボみたいなので好きです。

玄関に塗装スペースを作ったので見てほしい

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 以前こんな記事を書きましたが、ボードゲームのコマを塗りたいというモチベーションから始まったこの趣味は今も楽しく続けておりまして、気が向いたときにちまちまクトゥルフウォーズのコマなどを塗っております。

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 全種類のコマを一通り塗り終わって、あとは量産型ユニットを繰り返し塗る作業になるので、いったん気分を変えるつもりでプラモに手を出したのが最初の写真。

 子供の頃はガンダムに全く興味がなかったこともあって、プラモなんて今に至るまで片手の数すら組んだことがなかった(ウォーハンマーのミニチュア除く)のですが、大人になってから真面目に作ろうとすると結構楽しいんだわこれが。

 プラモを組むのもフィギュアの色塗りと同じで、手を加えるごとにアラが減り、ディティールが増して着実にカッコよくなっていくのがいい。それでいて適当なとこでやめてもいいし、細部までこだわってもやりがいのある、それぞれがいい感じの距離感で遊べる趣味だと感じます。

 ダボの嵌め合わせではなく接着剤でパーツをつけるようなキットを組むのはこれが初めてで、どうせ塗るんだからとパテとヤスリで合わせ目を消したりしたのも初めて。そして必然、道具が増えるので整理できるようにしようと考えた結果、たどり着いた先がこの塗り場。

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 玄関開けたら5秒で塗装。プラモを組むのにも使うので塗り場かつ組み場ですが。

 自室の机を組むときに出た天板の端材があまりにもこのスペースにぴったりだったので、ほとんど金をかけずに作れました。机の脚と、棚を作った1x4材、その他100円ショップで諸々そろえて5000円もかかってない。

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 この塗り場の何が良いって、洗面台と一体化させてるから水使い放題なんですよね。(なんで玄関に洗面台があるのかはこちら参照)

 筆洗の水が汚れたら蛇口から直接だばーっと注いで濁った水を溢れさせれば即完了。椅子を立たないでいいし、色水をこぼさないように気を使いながら運ぶ必要もない。これだけで最強。ヤスリの水とぎにも便利だし、溶剤の類が手についたときにすぐ洗えるのも良し。

 筆を立ててるのは冷蔵庫でワサビのチューブとか立てるやつです。

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 作業台の正面に塗料棚。セリアの10分割ケースがシタデルカラーのボトルに奇跡的にぴったりなので、いっぱい買って棚にはめ込んでみました。ボトルを横に寝かせる形にしているのは一覧性がいいのと、何度か蓋を閉め忘れて塗料を乾燥させてしまい、ボトルごとダメにしちゃってるから。これだと蓋をしないで置くことはありえないので、見栄えと簡易的なフールプルーフを兼ねてるんですね。

 上に置いているのは塗りかけフィギュアの一時避難と、みんな大好きキムワイプ。あと時計。時計超大事。無心でヤスリをかけてると軽く1~2時間消し飛んだりするので。

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 色塗りはダイソーで買ってきた大きめのMDFボードの上で。その下にはやっぱりダイソーの一番でっかいコルクボードを敷いています。一度ボトルを盛大に転がして中身をぶちまけたことがあったので、万一のときに余計なところへ塗料が流れて行かないよう縁のある板を探した結果これになりました。

 仮に下にこぼれてもコンクリ土間なんですぐ拭けばなんとかなるんですけどね(なった)。

 あと、土間でプラモを組むメリットとしてはランナー屑をまったく気にしないでよいという点もあります。素足で踏んづけるリスクがないので好き放題にまき散らして、適当なときにまとめて掃除機でもかけちゃえばOK。

 多少汚れてもいい場所ってのは物を作るときには本当に便利で、プラモに限らず何らかのクラフト系趣味がある人は引っ越す際に土間のある物件(案外ある)も視野に入れてみては、なんてことを思います。バイクガレージでプラモ組んだっていいじゃない。土間最高。 

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 あとこれ、我ながらうまく100円グッズを活用したと思ってるランナー置き場。

 セリアにハンカチスタンドというえらく用途の狭いアイテムが山積みされていたんで、その仕切りに対してランナーの幅ぐらいの隙間が開くように滑り止めのフェルトを貼ってみました。床のキズ防止で椅子の脚の裏とかに貼るやつ。

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 こんな感じで仕切り板とフェルトの間にランナーがサクサク刺さって動かない。仕切りの間隔もいい感じで、ランナー同士が干渉しないちょうどいい距離だし、強力両面テープで棚の横に貼り付けてるから作業台の面積も取らない、と良いことずくめ。

 広く場所が取れるなら立派なランナースタンドでも買えばいいと思うんですが、コンパクトにまとめたい向きには結構おすすめです。

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 洗面台の下には室内でサーフェイサーやスプレー塗料も吹けるように、折りたたみ式の塗装ブースも置いてます。せっかく折りたためても排気ダクトがクソかさばるからあんまりコンパクトにはならねえなあと思いつつも、多少なりとも小さくできるのはそれはそれでありがたい。 

 こういう折りたたみタイプの中では一番安いやつを買いましたが、全然問題ないですね。それなりにファンの排気音はしますが、掃除機やドライヤーに比べたらはるかに静か。(だと思うんですが、Amazonには「ドライヤー並みにうるさい」というレビューもあったりするので、個体差はあるかもしれません)

 それと端に写ってるゴミ箱は土間に置いたらカッコいいだろうと思って衝動買いしたブリキのやつ。 

 実際置いてみたらあんまり存在感は出なかったけど、サイズ的にはぴったり。パーツを取りつくしたランナーとか使い捨てパレットとか綿棒とか、常に細々としたゴミが発生するので、足元にゴミ箱があると便利。というか必須。

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 あとこれはだいぶ狭い範囲へ向けた自慢ですが、この趣味に手を出したのがちょうど家の設計をしている最中だったので、塗装ブースの排気のためだけの小窓をつけてもらったのがめっちゃ役にたってます。

 いずれはエアブラシも買いたいなあ。

 


 

 最近気づいたんですが、どうも俺はちまちま道具を揃えていく必要がある趣味を好む傾向があるようです。(自転車、水槽、プラモ)。単純に道具そのものやそれを購入するという行為が好きだし、それによってちょっと便利になったり快適になったりするということが輪をかけて好き。だから今回のように快適な環境を整える作業は、なんなら趣味本体よりも好きなのかもしれません。

 とにかく、全く興味のなかったプラモが環境整備含めこんなに楽しく遊べてるんだから、何でもとりあえずやってみるもんですね。最近は趣味が増えすぎて時間がいくらあっても足りないんですが、それは幸せな悩みではあるのでしょう。プラモ趣味も当面はゆるく楽しめそうなので、適当にやっていきます。

 おわり。

引っ越しの見積もりが面白かったのでメモ

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 特に意味はありませんが、これはごはんの画像です。

 

 ところで上の記事に書いた家の引き渡し時期が大体決まったんで、早々に引っ越し屋の見積もり取ったんですよ。

 実際引っ越して、生活が落ち着くまでこのブログの更新はお休みするつもりだったんですが、見積もりが個人的に色々と面白かったんで記録しとこうと思います。

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プラモ塗るのめっちゃ楽しい

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 最近の嫁さんの趣味はザクです。

 ザク。ガンダムの。何かの比喩とかではなく。

 スマホの待受やPCの壁紙がザクになったかと思えば、いつの間にかガンプラ買っていそいそ組んでたりする。次はRGのエリック・マンスフィールド専用機を組むんだってさ。

 嫁さんは素組みで十分楽しいってんで色を塗る気はないらしいのだけれど、墨入れだけはしたいというので塗料を買いに模型店に付き合ったわけです。

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セブ島で2週間英語の勉強をしてきたので感想を書く

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 俺は大学受験で英語の比重が高くない学科を選び、英語を使えなくても働ける会社を選び、英語を避け続けた結果今の生活があるのですが、最近業務が海外向けメインになりつつあり。

 英語ができないと仕事の効率が下がるということと、人任せ状態の海外出張が単純に楽しそうなんで、真面目に勉強を始めようと思ったのです。

 んで、つい先日鈴木みそ先生の広告漫画の最終回がはてブのトップに上がっていたサウスピークに行ってきました。

 勉強するなら国内の英会話学校だとかオンライン英会話があるじゃん、という話ですが、いきなり始めるにはハードルが高かったんですよね。そもそも日本語でも人と会話するのが苦手なのに、定期的に英語で知らん人とレッスンとか俺には難易度が高すぎる。

 じゃあセブに留学なんか尚更無理だろ、というのはその通り。ただ、ここは一度行ってしまえば英語から逃げらんない(レッスンを受けないと退学になる)ので、目ぇつぶって申し込んじゃえば嫌でも勉強できるだろうと。そんで少しでも慣らしてから日本でオンライン英会話をやろうと。

 どう考えても手順を間違えてるというか、今文章化して自分でもすげえ頭悪いなと思ったんですが、まあコミュ障の思考なんてこんなもんです。

 結果として行って良かったと思うので、思うところを適当に書きます。

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