ポッドキャストを始めて2年が過ぎました

最初のエピソードをアップしたのが2021/09/26。2年が経っても続いております。

最近気づいたんですが、自分のポッドキャストを聞く一番の楽しみって「お前は俺か」ってなることなんですよね。

実際俺なんですけども。

改めて、自分の話を聞くのは面白い。これは「俺のトークは面白いんだぜ」ということではなく。

評論家のように造詣が深いわけでもなく、特に気の利いたことも言えませんが、俺にとっては世界一波長の合う人間(俺)が喋っているので心の底から共感できるわけです。

自分の喋りをそんな他人事のように聞けるものだろうか、という疑問を持たれるかもしれませんが、少なくとも俺は聞けます。

録音した会話を編集していて常々感じるのは、「人は結構考えなしに喋っている」ってことなんですよね。いや、我々だけかもですが。

しょっちゅう論理は破綻するし、同じこと何度も喋ってたりするし、言いたいことをちゃんと言語化できずにグダグダになって諦めたりするし。

要はその場の思いつきだけの雑談ゆえに、聞き返すときには何を言ったかなんて完全に忘れているので、後から自分でも全然楽しめます。

そして、自分だから聞き返すとその時の思考の流れが完全にトレースできるのです。ぼんやり聞きながら「自分だったらこうだなぁ」と思っていたら、ポッドキャストの中の人(俺)が同じことをそのまんま言ってたりする。これは「思い出す」のではなく、過去と現在の思考がシンクロするイメージ。

この思考トレースの面白いところはきちんと言語化できなかった感覚までも言語化できないままに蘇ることで、これはブログ記事や鑑賞ノートにはできないことです。なぜなら言語化できなかった考えはそもそも文章にできないので。

これが5年や10年寝かせたあとに同じようにトレースできるかというと甚だ疑問ですが、それはそれでどう感じるのか楽しみではあります。

このように自分の鑑賞記録としての利用が主目的のポッドキャストではありますが、続けていれば聞いてくれる人も増えるもので、2023/9/26現在のエピソード数は131、Spotifyのフォロワー数は282。1エピソードあたり2人程度のフォロワー数というペースを保ったまま2年間続いております。

自分たち以外にも聞いている人がいる、と思うと多少なりともわかりやすいようにしたいという気持ちが湧いてきます。というか自信満々に間違ったことを喋ってたりして恥ずかしいので訂正したいと思って色々試行錯誤した結果、「Spotifyのチャプター機能を使って注釈をつける」というところに落ち着きました。

こういうフォーマットで()内にタイムスタンプを書いておくと自動的にリンクされてそこから再生できるようになります。

ファミコンのゲームや昔の漫画等、例えが古すぎるものや、ジャーゴン化してて話者同士にしか通じない単語などにも一応説明を。

聞き流すポッドキャストにこれはあんまり意味がないと思いますが、まあ気休めです。

なお、Youtubeに注釈字幕をつけてアップするというのも試してみたんですが、タイミングを合わせて字幕を付けるという作業がクソ面倒くさかったのでやめました。

動画制作自体は面白いんだけど、さすがに目的と手間が割に合わない……。

ところでこれは余談ですが、編集用にXPPenの左手デバイスを導入したらめちゃめちゃ便利になりました。

音声編集ツールはフリーソフトのAudacityを使っていますが、「再生/停止」と「Delete」を割り当ててやるだけでも左手の動きが激減しますし、ゲイン調整なんかは頻繁に使うのにメニューの深いところにあったりするので、マクロ登録すれば超快適。あとは普通にUndo/Redoとか上書き保存とか。

ペンタブレットメーカーのデバイスなので、基本的には絵描き用途として作られてるんでしょうが、そうでなくてもショートカットを多用しがちなツールを使う場合にはおすすめ。ホント便利。

あと、3年目を機にポッドキャスト用のTwitterアカウントを作りました。更新情報とかポストします。

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