俺の知識はファミマガの新作紹介で見た「激亀忍者伝」止まりでアニメや過去の映画シリーズも観てないんですが、それで十分でした。20年以上も経つのに全然内容がアップデートされてなかったから。
レビューを見ると「シナリオが子供向け」との評価で低得点を付けてる人がちらほら見られますが、むしろこの映画に何を求めていたのだと聞きたい。仮に全く前知識がなかったとしても「忍者ミュータント亀が戦う」の時点で分かろうぜその辺は。
「あわよくば」良く練られたストーリーを期待する、のなら分かるけどストーリーが薄いからって理由で低得点を付けるのは何か違うんじゃないかなあ。
確かにね。フット団はアレでしたよ。コロコロとかボンボンでよく見かけたファミコンとかミニ四駆とかカブトボーグで世界を支配しようとする悪の組織みたいでしたよ。幼稚園バスをさらって戦闘員にしようとするぐらい知能が足りてませんでしたよ。
でもこういうのは「馬鹿だねぇ……本ッ当に馬鹿だねえ……」って言いながら木久蔵さん(改名前)に座布団をあげる先代圓楽さんのような優しさで観るもんだと思うよ俺は。
なお、吹き替えはひどいというレビューを複数見かけましたので観るなら字幕がいいかもしれません。
以下、鑑賞前に読んでも多分困らないけどネタバレ。
- NYってちゃんとした自転車道があっていいなあ
- フット団の犯罪がコンテナ荒らしとか地下鉄に爆弾をしかけるとか、どうにも場当たり的。どうNYの支配に繋がるか解らなくて、その辺昔の戦隊ヒーローを彷彿とさせる
- 「フット団はわるいやつらです」とだけ解ってりゃいいのです
- 地下鉄にしがみついての登場は格好いいな!! 実にアメコミ感溢れるというか、都営浅草線じゃこうはいかないよな
- 誰が運転してたんだろう
- 折角姿を隠してたのに、活躍に大はしゃぎしてしまってあっさりエイプリルに見つかってしまうタートルズ達。こういう幼さがティーンエイジらしさだろうか
- 昔から思ってたんだけどアメリカでは「ティーンエイジ」というのはタイトルに付けるほど重要な属性なんですかね
- 日本だと「真剣10代しゃべり場」ぐらいしか思いつかない
- 隠し撮りでフラッシュを炊いちゃうエイプリルはうっかりさん
- ジャーナリストに向いてない
- 携帯じゃなくてちゃんとしたカメラを買いなさい
- 「美人すぎて甲羅がビンビンだぜ」
- 甲羅ってそういうものじゃないと思うの
- 色んなバージョンのタートルズがあるけどここまでリアル志向でガチムチなのは初めてですよね多分
- とてもティーンエイジには見えないが「こんなにムキムキになるミュータジェンわすごいなあ」と思うことで事なきを得た
- レオナルドの刀は甲羅の頂点に付けてて取りづらそうだなあと思いました。原作通りだけどリアルな分だけいらんことを考える
- 「箱の中身を逆さにぶちまけてから物を探す」ってのはフィクションに特有なシーンの気がする。あんまりやらないよね
- 10年前に録画したっきりのビデオカメラが充電せずに使えるのすごい
- 大事な実験動物にピザ食わせちゃう子
- 「ヒーローの正体が分かりました」「亀のミュータントです」「あと忍者です」「カラテを使います」 → 「お前クビな」
- そりゃそうだ
- 自分の正気の方を疑わなかったエイプリルのメンタルの強さマジパねえ
- 「上司役のウーピー・ゴールドバーグがさぁ、」「えっ あれウーピーだったの?」「違うの?」「いや確かにウーピーっぽい顔とウーピーっぽい体格だったけど」「それはウーピーだよね」 という会話が鑑賞後にありました。なおボンクラ発言をしている方が俺です
- 人の顔が覚えられないタチなので、ふくよかな黒人女優がみんなウーピーに見えてるんじゃないか、と思うぐらいには自分が信じられない
- ウーピーでした
- 陽気な黒人男性はみんなウィル・スミスに見える
- サックスさんは悪役っぽい顔で悪役っぽい立場で悪役っぽい家に住んでるなあと思ったら悪役でした
- わかりやすぅい
- 「ハシ」って何なんでしょう。頓馬なお仕置きをさも苦しそうに見せるというギャグなのは解るんだけど言葉の意味が謎。日本語だとは思うけど箸だか橋だか
- 日本語って言えばシュレッダーさんが時々意味もなく日本語吹き替えで喋るの何なんだろ。それもあからさまな吹き替えで
- そういや最後まで顔出なかったなシュレッダー
- 中の人CGじゃないよね?
- ミュータジェンの研究成果を消去(物理)するエイプリルパパ
- 父親が火を放ち、斧で破壊の限りを尽くす研究所から、そうとは知らずにネズミと亀を逃がす少女エイプリルさん。父親は死ぬ
- パパさん娘がいるのに火を放ったのかしら
- ホゴシャ!! ホゴシャ!!
- 「守護者」的な事が言いたかったのかな
- 下水道から鏡でテレビを観るタートルズ
- そりゃバレるだろ……と思いつつも身を寄せ合ってそれを見て、踊る子供時代の彼らが愛らしいのでこれはこれでいいのだ
- 出オチのグロ画像みたいなタートルズが厳つさと子供っぽさのギャップで段々かわいく見えてくる
- スプリンター先生は何故か下水道にあった本で忍術を習得しました。スゴイ!!
- 通信空手
- ラスボスが直々に襲撃に出るアットホームな職場です
- スプリンターとシュレッダーの戦いがとても良い。通信空手すげえな!!
- 時代劇の立ち回りを意識してるのか、緩急のある殺陣にキレを感じる
- スプリンターは尻尾の使い方とか、「見ないで防ぐ」動きとかいいよね
- 時代劇でよくある「後ろから襲いかかってくる雑魚を振り返らずに切り捨てる」のが好きでね。スプリンターの動きにはそういう達人っぽいハッタリが効いてる
- ワザマエ!!
- シュレッダーはナイフ撒きすぎ
- 鎧着ないほうが強いんじゃねーの
- 「フット団(ふっとだん)のいんぼう」
- すごい毒ガスをNYの街に撒きます
- タートルズの血液に含まれるミュータジェンからは解毒剤が作れるんだ
- タートルズを捕まえればNY市民は解毒剤を作れるフット団の言いなりだよね!!
- ガスを吸ったフット団員が即死してたので、それ撒いたら支配する市民がいなくなるんじゃないかな
- 「一滴残らず搾り取れ!! 死んでも構わん!!」
- なんとなく絶滅しかけているニホンウナギに思いを馳せるなど
- ノリで仕事すんのやめなよ
- 「アドレナリンね!! 分かったわ!!」
- 連打すんな
- ドーピングで解決ってのはいいのかお国柄的に
- ラスボスが直々に足止めを務めるアットホームな職場です
- 雪の斜面を雪崩と共に滑り落ちながらのカーチェイスはゲームにあってもおかしくないようなシーンですね。ファミコン版のドット絵が見える
- あんな派手で金かかってそうなシーンで「ファミコン版が見える」って感想もひでえな
- めまぐるしい画面転換と寄りのカメラワークで何やってんだかよく分からないけど何か派手で凄そう、というのがマイケル・ベイ映画のアクションの特徴だそうで、まあ大体そんな感じでした *1
- 俺マイケル・ベイの映画を劇場でちゃんと観るの初めてなんですよね。これで俺もようやく「だってマイケル・ベイだし」って言う権利を得ました
- いらない
- ここまで長々と書いてきたのが全部「マイケル・ベイ」で要約できちゃうじゃないか
- 「この先の崖の下に下水道がある!!」
- アメリカのインフラ整備すげえな
- マンホールが「ワープゾーン」みたいな扱いなのはゲームっぽい
- 「レオ!! エイプリル!! あと誰か!!」
- 「あと誰か」さんが不憫
- 身を乗り出したままクラッシュしても平気なエイプリルは頑丈
- カライさんは終始なんの役にも立たないまま散ったなあ
- 毒ガス散布設定完了 → よーしじゃあ解毒剤抽出しちゃうぞー
- 順番がおかしいだろ
- 作ってから撒けよ
- 効果確認してから撒けよ
- 「MCマイキー」に最初に乗って来るのがラファエロってのがいい。無くてもシナリオは成り立つシーンなんだけど好きだなあこれ
- \チーン/ 「わー」
- ほんと好き。こいつらかわいい
- 5分後に毒ガス散布
- 明らかにまだ解毒剤できてないだろ
- だからシュレッダーはナイフ撒きすぎだっての
- ナイフが磁力かなんかで戻ってくるのは便利
- 「武術の達人」設定をもっと使って欲しかったなあ
- エイプリルはなんでミュータジェン持ってきちゃうの
- 「最後の一本よ!!」 生きたミュータジェンがそこに4体いるだろう
- 「バケツ落とし」で決めるのはいいね。一瞬だけの伏線だったけど兄弟として遊ぶように修行してきた成果が結実しているわけで
- 起動1秒前に止まる時限装置を久しぶりに見た
- タワー倒すんでいいんかい
- さっきからさんざん即死級のものが落ちてきてるのに未だに野次馬していた連中の生存能力の低さについて
- 「私をあいつにぶつけて!!」
- 己を武器にするヒロインってのはなかなか斬新かもしれない
- エイプリルは頑丈
- ラファエロのデレを見るためにこの映画はあったと言って良い
- あの大惨事は普通に無事では済まないと思うのだが
- エイプリルは頑丈
- あからさまに続編を意識したゾンビ映画のようなオチ
- と思ったらもう続編制作は決まってるのね
- 音楽再生とロケットランチャーのスイッチを間違うインターフェースすごい
- 「あと誰か」さんは不憫
エンドロールを眺めながら最初に思ったのが「『パシフィック・リム』はちゃんとシナリオ練り込まれてたんだなあ……」でした。
こういう映画を「頭カラッポにして楽しめる映画です!!」って言う人がいますけど、正確には「頭カラッポにしないと楽しめない」の間違いですよね。考えるな、感じるんだ。というか考えたら負けだ。映像が派手ならいいんだ。アクションが格好良ければいいんだ。愛嬌があればいいんだ。褒められて伸びる子です。
とはいえ、良い所だけ見て楽しむってのも意外とコツが必要な事だとは思います。「シナリオが陳腐で駄目だった」という感想はあって当然だと思うし、そういう人たちはこの映画の楽しみ方に向いてないだけなんでしょう。肌に合う映画を観れば良いだけの話です。
俺はこういうの大好物なので続編も観に行きます。派手さや格好良さ「だけ」を考えて金をかけた映像なんてむしろ映画でしか観られませんからね。
*1:監督は違うが