ダム見てきた。ダム。ダム良いよダム。
毎年この時期になるとチャリで水辺に行く習性がある俺です。
神奈川に越してきてからヤビツ峠に何回か行っているのですが、名古木側から登っただけで力尽きるので反対側の宮ヶ瀬湖は気になりつつも行っていませんでした。
今回はヤビツ峠を経由せずに直接向かいます。
多分アップダウンでヘタレてそんなに長く走れないので、本厚木駅からスタート。
行って帰って50kmぐらいになる予定。
山と川。坂道といったら橋しかないようなド平地育ちなので、遠くに山が見えるだけでちょっとテンションあがる。水も綺麗だし。
本厚木は賑やかな駅前からものの15分でのどかな風景になるのがいいね。
この辺は温泉が多いらしい。飯山温泉はそのマイナーさ故にお忍びの芸能人がよく来るとかなんとか。
この時期、自転車で冷えきったところで温泉とか最高だろうなとは思うのだけれど、どう帰ればいいのか分かんないので実行できず。折角温まったところでまた寒い中帰るのかとか、また汗かくのかとか、換えのウェアを持ち歩くのかとかね。
でっかい狸の方が温泉の看板をしてらっしゃる。
お宝丸出しでかかっているエプロンの意味が全く解らない。
山があるだけで楽しくなっちゃってる人の写真なので特に面白みはないんですが。
畑の真裏が山っていうのが「切り開いてる」感じでいいなあと。
同じ理由で、こういう道があるんだかねえんだか分かんないような所にある畑や小屋が好きです。手前まで伸びてる道は柵までついて妙に立派ですが。
ところで月曜の昼時だというのに下校中の小学生を多く見ました。みんな鈴を下げていてチリンチリン鳴らしながら歩いてるんですが、この辺クマでも出るんですか。
清川村役場周辺を過ぎると一気に人家がなくなり、見えるものも木ばかりなので黙々と登り続ける。緩いけど長い坂は地味に疲れる。
登り切ると宮ヶ瀬湖。
橋だ!
また橋だ!
まだ橋だ!
もういいよ橋は!
まだあんのかよ!
橋とトンネルのコンボはちょっと好き。ライト必須。
トンネルを抜けると、宮ヶ瀬湖を東西に横断するやまびこ大橋。
真ん中ちょい右に屋根だけ写っている建物は小中学校だそうで。校舎の真横がダム湖ってすごい環境だな。
渡らなければまっすぐダムに着けるんだけど、ちょっと寄り道で湖の反対側を回ることにする。
北側から一枚。
公園として整備されてて、軽食も取れる道の駅的な場所。
どら焼きや蒸しパンなど、携帯食にできそうなものも充実していたのですが、折角なので食券カレー。
レトルトっぽい業務用カレーじゃなくて、普通の家カレーの味で美味しい。そして驚くほど肉が少ない。
さらに湖沿いに進むと北岸付近からダムが見える。ただし上側。ぐるっと回って下側から拝みたい。
回りこむためには長いトンネルを抜ける必要があるんだけどここが怖い怖い。
音が反響するから接近してくる自動車との距離感が全く掴めない。ずっと遠くからでもすぐ後ろにいるような音が響き続けて、いつ追い抜くんだ早くしてくれという気分になる。
で、また大型多いんだわここ。道幅はあるから車は十分マージンをもって避けていってはくれるんだけど、心理的にかなりくるものがあります。
写真は横の歩道に上がって撮りました。歩くのでも怖いよここ。
ダム下側。自転車で入っちゃダメらしいので降りて押しました。*1
というか、どっちみちこの先激坂なので乗れない。
ダムチラ写真。
遠くの山が意外と近く見えるように、ここからダムまでも結構距離があるのでした。
出迎え。
そしてダム。ダム!! ダムでけえ!! あとダムでけえええ!!
感想が「ダム」と「でかい」しか出てこない。
世に数多いるというダムマニアの気持ちが分かるわー。「ランドマークタワーとほぼ同じ体積」との説明がありますけど、これはその体積分みっしりコンクリートなわけで。そう考えると重量感・威圧感がまるで違う。
環境破壊だとか沈んだ集落の事を考えると批判も多いんでしょうが、ストーリーを抜きに建造物として見ると心が浮き立っちゃうのは仕方ない。ダム。でかい。
写真だと全然スケール感が分かりませんが、上に乗ってる箱で大体推し量れるかと。あれ一個が二階建ての建物です。
時間が15時過ぎで完全に日陰になっちゃってるのが残念。次はもうちょっと早く家を出よう。
横の階段の無秩序さも何だかそそる。高さも広さもバラッバラなんだけど何か意味あるのかこれ。
ダム上行きのエレベーターは見学者に無料開放。そこへ至る通路。
この通路もエレベーターも、ダムのコンクリートを貫通してできている。最高。殺風景なのもまた良し。超メガテン。
標高差120m。天辺を1Fとして、それより下がBF扱いなのも素敵。天辺から下はすべて基礎。巨大な基礎の塊なのだな。
そして上の広いこと。撮影位置がダムのほぼ真ん中なので、これで半分。反対側に同じだけの広さがあります。
ちょっとした商店街ぐらいならすっぽり入っちゃうな。
湖側。
川側。この写真も全くスケール感が掴めませんが、○のところにいる人のサイズでどれだけ高いか分かってもらえるかと思います。
標高差120mだから30~35階建てのビルぐらいの高さ。それが手すり越しに覗けてしまうから高いところが苦手な俺はあんまりじっくり見られない。ビルの窓越しならいいんだけど、手すりで上が空いてると「飛び降りれる……」と思ってしまうのでもうダメ。
この写真も身を乗り出すのが嫌だったので手だけ出して撮りました。
最後にダム猫さんに挨拶して帰る。
目つき悪いなお前。
帰りは折角だから違う道で。
- 走行距離 55.66km
- 移動時間 3:23:19
- 経過時間 5:06:05
*1:公園入口に「自転車は降りて」という看板があったので乗らなきゃ入ってもOKらしい