Bianchiのボディバッグ LBTC-01がポタリング用に最高だった
「自転車メーカーの鞄が自転車に乗るときに便利だった」という、当たり前すぎて間抜けな話ではあるのですが。
先日の街乗りエントリで「財布と携帯だけ持ち歩くためのバッグを模索中」って書いてから物欲に火が付いちゃって、いい感じのを探してたら割とあっさりAmazonで見つかりました。
ボディバッグとかワンショルダーバッグと呼ぶ類のバッグですね。
とりあえず正面から全体図。ストラップは付け替え可能で、左右どちらの肩からもかけることができます。
金具はアンティーク調の黄銅色。生地やレザーの質感も含め落ち着いた感じで、自転車に乗らずとも普段使いに良さそう。
何がいいって、ものすごく薄いんですよこれ。
マチが3.5cmと、この手の鞄の中では最薄レベル。背負うというよりは体に巻きつけている感覚で、体を振ってもずれないし、斜めがけのストラップに対して真下に荷重がかかるので本体がストラップ方向に滑らない。
ご覧のとおり。言ってること伝わりますかね。
小型のメッセンジャーバッグを使っていると、ストラップと本体が一直線なんで、中身が多いと重みでバッグ本体が体の横までずり落ちちゃう。変なポシェットみたいになるんですよね。
このバッグはそれがなく、なおかつ厚みがないので特にストラップを強く締め付けなくても遠心力で振られない。そうなると背負っている・ぶら下げているというより「身につけている」という感覚で、普段は存在を意識しないで済みます。これが自転車に乗る時は気楽でいい感じ。
ブラブラして気になるショルダーバッグでもなく、ガッチリ体を締め込むバックパックでもなく。思いつきでその辺をうろつくポタリングの正しい装備と言えましょう。
中を開けばBianchiのトレードカラー、チェレステブルー。チェレステの塗料はその年のミラノの空の色を見て調合するためBianchiの自転車の色は毎年微妙に違っているという触れ込みですが、単に昔は同じ色を出すのが難しかったから職人のおっさんがテキトーに空の色とか言ってただけじゃないかと。
というかイタリア人はそんな感じであって欲しい。人生楽しんでそうで素敵じゃないか。
イタリア人のイメージが自分でも良く分かりませんが、死ぬ前に一度は「このパスタ野郎」って台詞を言ってみたいと思っています。何だその適当な罵倒文句。
内側にはスマホ用ポケットとファスナー付きの小ポケット。全体の容量が少ないだけにスマホ用ポケットは嬉しい。バッグの底に落ちないから取り出しやすいし、詰め込んだ中身同士が擦れて傷つく心配が無くなります。
小ポケットの方にはエンブレムとともに"Bianchi"と刻印されたレザーのバッジ。内側にチェレステを使うのもそうですし、この辺はメーカーのこだわりでしょうね。
自転車に乗る時は本当に財布と携帯しか入れてませんが、目的次第でKindleやカメラを入れると思います。それらを入れても容量には大分余裕があります。
フロントパネルポケットは単行本やペットボトルが挟める、とあるので入れてみました。外側なんでアクセスがいいのが利点。出し入れ回数が多くなるペットボトルは確かにここが良さげ。
フロントパネルポケットのオシャレ穴。用途不明。
さらにファスナー付きポケットもありますが、入る量はたかが知れてますし、こちらもデザイン的な意味合いの方が強いんでしょう。
デザインと言えば、ファスナーのつまみ部分は長いレザーのストラップで出来ていて、触角のような特徴的外見。掴みやすく、開けやすい。
最後に、とにかく目につく大きな前面タグ。さりげないイタリアカラーのトリコロールがいい感じ。
長文でビアンキの歴史だとかポリシーだとか、ハッタリの効いた薀蓄が書いてあるのかと思ったら、「色落ちするから濡らさないでね」とか「洗濯できないから汚れたら濡れ布巾で拭いてね」とか普通に使用上の注意が書いてあります。何故か英語で。
カレールーのパッケージじゃねんだからこんな目立つところに目立つタグでお手入れ方法を書くなよこのパスタ野郎。
俺は英語がパッと読めない人間だから気にせずに済んでますが。洋楽がどんな陳腐な歌詞だったとしても何て言ってるか分からないから聴けるのに似てる。
以上。容量が少ないので使えないシチュエーションも多いとは思いますが、自転車でのちょっとした外出にはドンピシャです。自転車用としてはもとより、普段から徒歩&手ぶらでうろつく人にもおすすめ。邪魔にならない鞄ってすごく良いですよ。