5ヶ月で4kg太ったので2ヶ月で2kg戻した話

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 人間、証拠を突きつけられない限りは現実を見ようとしないもので。

 転居後は体重計をしまい込みっぱなしだったせいもあり、ジーンズのウエスト周りがやたらピッタリになってベルト不要になったのを「洗濯で服が縮んだんだね。仕方ないね。」と思っていた俺。気づいた時には体重が4kg増えていました。

 原因は明白で、引っ越しで自宅と職場が大幅に近くなったから。片道45分程度の自転車通勤がなくなり、日々の消費カロリーが激減。おまけに早く帰れるようになったもんだから、ゆっくりたっぷり酒が飲めてしまう。

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 ここ数年は晩飯後に別腹で酒とつまみにスナック菓子一袋を食らうような生活をしていても体重58kg前後をキープしていたのですが、環境が変わった途端にすくすく成長してしまったので痩せる事に決めたのでした。

 

体重計を買った 


 このWS-50はWi-Fiでネット接続して、専用サイトHealth Mateにログを残してくれるという体重計。

 減量にあたり我慢や辛いことはしない、したくない、というのが基本方針。それでも間食を減らす、夜遅くに物を食べない等、多少の制限を課すことになるので、モチベーション維持のために成果の可視化をしたかった。

 記録に残さずとも毎日体重を確認するだけでも意味はありますが、直前に水を飲んだとか飯食ったとかで、短期的には体重は上下にころころ変わります。なので成果確認のためには長期的な傾向が見られるとよい、ということでこのWi-Fi体重計です。

 タニタやオムロンにもっと安価でログが残せる体重計はあるのですが、「スマホを近づけてNFCやbluetooth経由で保存」する方式。めんどくせえ。

 Coviaの体重計は多少高価ではありますが、体重計に乗ったらそれだけでクラウドにデータが記録されて、そこからスマホアプリの方にもデータが降りてきます。こういう自動管理には金を払う価値がある。「めんどくせえ」は俺が物を買う動機として常に大きい部分を占めます。

 なお、オムロンの最新機種HBF-253WもWi-Fi機能付きなのですが、クラウド機能を制限なしで使用するためには月額料金がかかります。とはいえ50g単位の測定が可能など、ハードウェアのスペックとしては優れた部分もあり、どちらを選ぶかは求めるもの次第。俺は測定精度や初期投資価格よりも、クラウド無料を取ったということです。まあいつプレミアムサービスと称して有料になるか分かったもんじゃないけどね。 

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 スマホアプリ上だとこんな感じ。瞬間最低体重59.6kg。見ての通りで、1日ごとに数百グラムは簡単にブレますが、長期的には下がっているのが一目で分かります。

 体重計で測定できる体重・体脂肪率・心拍数・気温等の他、スマホのジャイロで歩数計、別売のライフログバンドで睡眠状態や他アプリを経由してGarminのGPS等とも連携が可能。

 諸々のデータは取得したそばからタイムラインとしてスマホに表示され、一日の歩数や累計移動距離で実績解除のバッジが貰えたりなど、ちょっとしたモチベーション維持の仕組みもあります。

 自分自身をパラメータ化して客観視するというのは意外と面白い。食事量と運動量という入力に対して、体重変化という出力を吐き出すブラックボックス関数こと俺。入力パラメータが如実に出力に反映されるので、あれこれと試す楽しみがあります。

 

徒歩Ingress


Ingress

Ingress

  • Google, Inc.
  • ゲーム
  • 無料

 通勤距離が減って太ったんなら、1時間早く家を出て遠回りして出社すればいいじゃない、と嫁さんは言いました。

 できねーよそんな事。辛い満員電車の代替手段としてなら自転車通勤は最高に楽しいものですが、冬の朝に1時間長く寝られるならそりゃ寝るよ。ましてや「減量のため」なんて理由をつけちゃったら楽しいライドがただの苦行でしかなくなっちゃうじゃないか。これは気分の問題でしかないけれど、気分超重要。

 ということで、これまでは通勤によるカロリー消費で均衡のとれていた食生活を改め、普段の生活で消費できる分だけのカロリーを摂取する事にしました。これは間食を減らし真夜中の酒を止めるだけで達成。昼夜の食事量は減らさずに済みました。朝は元々食べない。

 とはいえ、食べた分を消費するだけではただの現状維持。そこから摂取カロリーをさらに減らすか、消費カロリーを増やすことでトータルマイナスに持っていかなければいけません。食事制限はしたくないし、なにより運動せずに痩せるとリバウンドが怖いので消費カロリー増の一択。

 気が向いた時だけ立ち上げて、電車の中から通りすがりにポータルをハックする程度だったIngressをちゃんとやってみることにしました。

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 結果、長らく2のままだったレベルが現在5半ば。2ヶ月かけてこの程度というのは全くのスローペースだと思われますが、日常生活での歩行距離を増やすのが目的なのでこんなもんでいいんです。このぐらいのレベルになると高レベルのポータルも何とか壊せるようになってくるので大分楽しくなってきますね。

 会社帰りにちょっと駅前を経由してアイテムを集めたり、飯を食いに外へ出たついでに近場の公園まで足を伸ばしてポータルを殴ったりする。Ingressにはローカル観光案内的な要素もあるので新居周辺の知らないスポットを見つけるのにも役に立ちました。変な銅像とか変な銅像とか変な銅像とか何でこの街変な銅像ばっか立ててんだよもっと有効に税金使えよばか。

 

朝一全力ラジオ体操


 何が面白いんだか分かりませんが、うちの嫁さんはTV体操(TVでインストラクターがラジオ体操をする番組)を録画して観る程に愛しています。*1

 その嫁さんから、運動量を増やしたいのならばラジオ体操をやるといい。やれ。とのお達し。録画されてるTV体操を流してやるのもいいんですが、毎回テレビをつけてレコーダーを立ち上げて、というのも面倒なのでiTunesで買いました。 

ラジオ体操第1

ラジオ体操第1

  • 青山敏彦(号令・指導) & 大久保三郎(ピアノ)
  • Soundtrack
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 よし、そんじゃラジオ体操でもやってみるか、と思いたった直後に検索・購入。1分後にラジオ体操が始められたというのがここ最近で一番未来を感じた出来事です。これまでもさんざんネット経由で音楽や書籍を購入していますが、こういう昔ながらのアイテムを買うことで技術の進歩をまざまざと感じたというか。便利だねぇ。いんたーねっとはすごいねぇ。

 毎朝起床直後に全力でラジオ体操第一。5分足らずのラジオ体操程度で痩せられるとは全く思っていないのですが、これをやることで日中眠くならないという思わぬ効果がありました。

 俺は自分がナルコレプシーではないかと疑う程に仕事中眠くなる人間だったのですが、最近はどんなに退屈な会議でも意識を保っていられる。この変化、ラジオ体操を始めた事以外に理由が思い当たらないのですよね。理屈は分かんないんですが、起床直後に軽い運動をすることにより血流がアレして脳がどーにかなって覚醒するとかそういうアレだと思います。いんだよ細けえことは。

※追記:「TV体操は日に日に無愛想になっていくピアノ伴奏のおっさんがたまらん」とこれを読んだ嫁さん談。言ってることが何一つ分かんねえ。

 

野菜多めの食事


 食事量は減らしませんし、低脂肪や低炭水化物を意識したりもしていません。外食すればラーメンチャーハンセットとか注文するし、焼肉屋ではビールもガンガン飲む。その分自宅では野菜を多めに摂る、というか嫁さんがそういう献立を意識してくれていたみたい。

「今日は "ごろごろ野菜のパスタ” です」

 その枕詞カレー以外で初めて聞いたよ。*2

 

おわり


「2ヶ月で2kg減量した」なんて、何のインパクトもない事をわざわざ書くのは体重計の話をしたかったからです。自身を数値化して、その変遷を時系列で把握するだけでカロリー消費が楽しくなったということを言いたかった。

 うっかり忘れ物をして家に引き返し、余計に歩いたら「歩数を儲けた」と思えるし、就寝前に小腹が空いていたら、ただ眠るだけで痩せていくカロリー消費のボーナスステージに入った気分。「そう考えることにしよう」というエセポジティブではなく、自然とそういう思考になっていきます。

 バナナや納豆や鯖缶を毎日食べ続けるという修行よりは余程無理なく減量できると思いますので、Wi-Fi体重計おすすめです。意思が弱けりゃ道具に頼ればいいんよ。

*1:なお観るだけで体操はしない

*2:ぐぐったら意外と出てきた