ゆるいDIYと工具の話

f:id:baumkuchen:20200307220130j:plain

 DIYをするならBLACK+DECKERのマルチエボを買うと最高になれるよ、という話をします。

 要するに電動ドリルドライバーですが、先端のアタッチメントを付け替えることによって、様々な電動工具として使えるという代物。ドリルモーターのトルクだけで無理やり何でもこなす近距離パワー型のアイテムです。

 俺が買ったのはドリルドライバー・インパクトドライバー・丸鋸・サンダーにバッテリー2個がバンドルされたセットなんですが、これだけ入って2万円程度と異様に安い。

 電動工具ならマキタの買っときゃ間違いないとは思うんですが、同クラスのドリルドライバーとバッテリーのセットを買ったらそれだけで同じぐらいの価格になっちゃうので。

 どの工具も拳銃型グリップになるという点で若干クセはありますが、使いづらいということもなく、性能面も問題なし。組み立て家具のネジだけ締められれば十分、という向きには過ぎた性能ですが、木工DIYをやってみたいと考えているのならば最初はこれを買っとけばいいような気がします。

作ったもの

机(でかい)

f:id:baumkuchen:20200211100819j:plain

 マルチエボは組立家具にはオーバースペックだと書いたそばから何なんですが、IKEAのです。各種天板と脚がアホみたいに安くバラ売りしているので、むやみにでかい机を驚くほど安価に作ることが可能です。これは195cm×75cm。 

 右側のキャビネット上は天板を固定せずに乗せてるだけなんですが、ちょうどいいサイズのがなかったんで、一番小さい天板を壁に合わせて切ってます。そこが僅かなDIYポイント。

f:id:baumkuchen:20200307213225j:plain

 カットに丸鋸を使ってます。こいつが面白いほど綺麗に切れる。

f:id:baumkuchen:20200307210947j:plain

 ほらぴったり。まっすぐ材料を切るための道具で長さを測って切ったんだから当たり前なんですが、その当たり前がスパーンとはまるのめっちゃ気持ちいいんですよ。

f:id:baumkuchen:20200307220420j:plain

 こんな感じでものさしをクランプで固定してガイドにしてやると素人でもうまく切れます。ところで、このF型クランプは初めて使ったんですが、素晴らしく良い道具ですね。

f:id:baumkuchen:20200307220715j:plain

 ダイソーで一本200円で売ってたんで、四本まとめて買いました。赤いハンドルがついてるパーツはノギスのように軸上を自由にスライド可能。固定したいものに噛ませたらネジを締め込むと可動パーツと軸の接合部にトルクが掛かってしっかりクランプとして固定できる。

 これ発明した人頭いいなあ。手早さがD型クランプと段違いで、使った瞬間から軽く「俺の好きな工具ランキング」トップ3に食い込んできました。ちなみに1位と2位はモンキーレンチとコッタレスクランク抜き。

 一緒に写ってる黒いのはこれもダイソーのハンドサンダー。でかいゴムの塊に紙やすりを挟んで広範囲を均一に磨くことができる。ちゃんとしたハンドルがついたサンダーを買おうとすると意外と高価なので、大雑把とはいえ100円で買えるのはありがたい。ちなみに挟んであるメッシュ型紙やすりもダイソーで買ったやつ。

 精度とか切れ味とかを求める類のものでなければ、100円ショップの工具はなかなか侮れません。

f:id:baumkuchen:20200307220229j:plain

 ちなみにIKEAのパーティクルボード製天板は中身の大部分がハニカム構造の紙なんで、断面がこんなです。断面は壁に密着させるなりして見えないようにするか、木口テープかなんかを貼って隠しましょう。

ダイニングテーブル

f:id:baumkuchen:20200307235839j:plain

 これも前回の記事に書いたようにIKEAのやっすいテーブルなんですが、あまりに安いがゆえにツキ板合板すら使われておらず、無塗装のパイン材で出来ています。

 ゆえに、5~6万で買えるような下手なテーブルよりも「これは木です」という素材感が強く、俺はこちらの方が好きです。ただ、そのままだと汚れや水分を吸い込んでしまうので、ダイニングテーブルとして使うためには撥水性の塗料やワックスでコーティングしてやる必要があります。

 今回はブライワックスのラスティックパインを使いました。この手の商品を色々調べた結果、好みの色があったのと、使い方が楽そうだったから。ウエスに取ってテキトーに木材に塗り込んだあと、ブラシとかたわしで擦って色を定着させるだけ。

 ちょっとくすんだいい感じの風合いになって、木目も綺麗に浮いてきます。ワックスなんで撥水性も発揮と、これ一つだけで塗装とコーティングが両方できてしまう。便利。

f:id:baumkuchen:20200308000040j:plain

 天板の下には面取りした板をL字金具で取り付け。狭い家なんでテーブルはPC作業台になったり、財布や小物の一時的な置き場になったり。食事するときはそれら全てをここに突っ込んでしまえばスペースが確保できます。電源タップも仕込んであるので各種デジタル機器の充電ターミナルとしても利用可能。

 こういう細々とした機能を仕込むにあたり、ものが安いと失敗があまり怖くなくなるのでゴリゴリとネジ止めしたり削ったりできます。このテーブル、DIYの練習に最適です。

ツールワゴン

f:id:baumkuchen:20200308095532j:plain

 自転車用の工具に加えて、各種木工アイテムが増えてしまったので、取り出しやすい置き場所としてツールワゴンを作成しました。

 フレームとして使っているのはJEXのアイアン水槽台。

 引っ越しに際して水槽をコンパクト化したので、不要になったものをリサイクル。引越し前から構想していたものですが、わりとイイ感じに仕上がったと思います。

f:id:baumkuchen:20200308095741j:plain

 これにどうやって木材を固定したもんかと考えていたのですが、長辺ピッタリのサイズに切った2×4材を底にハンマーで叩っ込んだらガッチリはまって抜けなくなったので、そこを起点に諸々をネジ止めしています。

 ちなみにマルチエボはアタッチメントの組み合わせ違いでいくつかバリエーションがあるのですが、こういう分厚い木材を使う予定があるのならばインパクトドライバー付きのセットがおすすめです。

 俺もドリルドライバーがあるのにインパクトドライバー(打ち込み方向に振動を加える)まで必要なのか? とか思ってたんですが、使ってみるとネジの入る軽さが全然違う。2x4材2枚を貫通するような長いネジでもカカカッと入る。

 小さいトルクで打ち込めるので、ネジを舐めないんですよね。これは絶対持ってた方がいいわ。

f:id:baumkuchen:20200308101132j:plain

 有孔ボードを丸鋸でカット、側面に取り付けて自転車メンテで頻繁に使う工具類を吊り下げる。 工具は吊り下げると格好いい。俺は詳しいんだ。

  フックはホームセンターよりも、Amazonで大量詰め合わせセットを買うほうが圧倒的に安いですね。歪んでて穴にはまらないやつもありますが、それでもお買い得。歪んでるやつはペンチで直せばいいし。

f:id:baumkuchen:20200308095551j:plain

 天板はあえて全面に貼らず、穴を残して長物立てに。1m物差しの他には、加工中の木材や余った端材なんかを立て掛けるのに使ってます。

 組み上げてから塗ったので大分雑ですが、これもブライワックスで塗装済。アイアンとラスティック木材の組み合わせは方向性で言えばいわゆる「男前インテリア」路線と言えますが、そのクソダセえネーミングセンスは嫌いです。男前て。

本棚

f:id:baumkuchen:20200308103501j:plain

 最後にゼロベースから作成したものを。

 6ft(182cm)の1×6材3枚を半分に切って「目」の字にネジ止めしただけの本棚。

f:id:baumkuchen:20200308103522j:plain

 当初、プロジェクター用のサウンドバーは壁掛けにするつもりだったんですが、電源ケーブルの処置に困りそうだったんで棚に乗せる方針に変更。

 既製品にはちょうどいいサイズのがなかったんで作りました。

 狭いリビングにはできるだけものを置きたくないというのがあるので、必要最小限のサイズにしたかったのですが、まずこんなに薄い本棚が売ってない。倒れるから。そこそこ薄いのがあっても、足元は末広がりで安定感を出す漫画喫茶みたいなやつ。

 ましてや90cmのサウンドバーが乗るぐらいの横幅となると選択肢は壊滅的。こりゃ作ったほうが早いし安いなと。

 で、ホームセンターで買ってきた1×6材にヤスリがけして、下穴をあけて、ネジ止めして、補強金具をつけて、最後に塗装してできあがり。

f:id:baumkuchen:20200222173555j:plain

 ところで、ちょくちょく写り込んでいるこの折りたたみ式ワークベンチですが、天板自体がハンドルで動かせる大きなバイスとなってものを固定できるので、ノコギリでの切断やヤスリがけ時に非常に便利です。

 ちなみに、この本棚のヤスリがけにマルチエボのサンダーは使っていません。回転運動によってペーパーを振動させるので、木目に沿ったヤスリがけができないんですよね。なので、地道にハンドサンダーでやりました。

f:id:baumkuchen:20200222175314j:plain

 それで使えない道具認定されてしまうのも面白くないので、嫁さんが長年愛用している木製トレイにサンダーをかけている写真など。気になっていたという表面の黒カビがみるみるうちに削り落とされて見ているだけで気持ちいい。荒砥として使うなら手作業の数十倍は効率的です。

f:id:baumkuchen:20200308103612j:plain

 本棚に話を戻すと、幅14cmの1×6材は大判単行本にぴったり。重い本を下の段に集中させるのに加えて、手前の方だけに滑り止めを噛ませることで壁側へ微妙な傾斜をつけて転倒を防いでます。手で押してもかなりの安定感で、余程の地震でも来ない限りまず問題なさそうです。

f:id:baumkuchen:20200308103653j:plain

 豆知識。ジョジョの文庫版ボックス1~6部を横に並べると3ft(91cm)のFPS材にジャストフィットします。主人公が全員こっち見てるのは結構圧が強いんでそのうち違うもん置くと思いますが。

 


 

 作業スペースとしての土間を作ったので、マンション暮らしではできなかったDIYをやりまくっているわけですが、買うより安いとか、作ってて楽しいとかはさておき、何より素晴らしいのは用途にぴったり合ったものが用意できることです。

 特に収納家具はサイズと価格と見た目の好みが伴ったものにはなかなか出会えません。ならば自分で作ればいい。多少の傷や歪みを「味」と言い張れる程度の大雑把さがあれば、木工DIYは誰にでもできるぐらい簡単です。俺も木材加工なんて中学の授業以来ですし。

 あと電動工具は強くてかっこいいし、作業効率爆上げで楽しいのでみんな買いましょう。おわり。