読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自転車工具の話をしよう

自転車

 みんな工具は好きか? 俺は大好きだ。

 道具とは目的を持った器具です。それを手にすることで、徒手空拳ではできなかった事ができるようになる。そんな物体を俺は愛でずにはいられません。

 特に工具は何かを作る事に直結します。すなわち工具はそいつの仕事で生まれる「何か」に対するワクワクも内包しているわけで。一言で言えば工具への愛、それは作る喜びなのです。

と、適当な理由を述べることもできますが、本音は道具の中でも重くてデカくて強そうなのが多いから好きです。

 だって道端に棒が落ちてたら拾って武器に見立てるじゃないですか。
 学校がテロリストに占拠されたら工具で戦えそうじゃないですか。
 田原俊彦を鉄アレイで殴り続けると死ぬじゃないですか。

 中学生男子なら誰でも持っているそんな本能を押してくるんですよ、工具というものは。

 問題は俺が中学生じゃない事ぐらいなもんです。

   自転車ってシンプル構造の割にはパーツが多くて、そのくせ組付けには専用工具が必要な物が多い。そんなのをいちいち全部紹介しててもキリが無いし、俺自身がよく分かんないので、メンテやパーツ交換によく使う物についてだけ書いていきます。

 コッタレスクランク抜きなんて常に手の中で弄んでいたいデザインと機構をしてますが。

 こんなもん滅多に使わないんで、個人的な嗜好は取り敢えず横に置いときます。 

ペダルレンチ

 ペダルを付け外しするためだけのレンチ。

 普通の15mmレンチを使えばいいので専用品である必要はないのですが、15mmって自転車以外ではあまり使われませんからレンチセットなんかには入っていません。

 ペダルのネジ頭って幅が狭いんで、頭のでかいモンキーレンチは引っかかって回せなかったりする。で、必然として専用品を買うことになると。

 安いのは1000円からあって、普通に使うにはそれで十分なんですが、個人的にはこのHOZANのをおすすめしたい。これはまず長い! 硬い! そして重い! メタルマックスでメカニックに持たせたら「ひぼたんのドス」と互角の単体ダメージは叩き出せそうな質感があります。(でもテッドブロイラーに焼かれる)

 そもそも何でこんなターゲットの狭いエントリを書いてるかと言えば、これの素晴らしい「ペダル外し力」に感激してその話をしたかったからなんですね。

 以前発狂して7.5FXのパーツを換えまくった時にペダルを換えてないのが何故かというと、外れなかったから。

 元々Wellgoのペダルが付いていたんですが、このネジ頭のデザインが酷い。
 

 何でこんな所を化粧ナット風にするんだよ。左側が円弧を描いて盛り上がっており、右側は面取りされていてカッチリとレンチを咬ませられる幅がほとんどない。ちょっとでも力の軸がブレると面取り部分からレンチが滑り落ちて角をナメる。

 

 度重なる取り外し失敗にレンチの方もエッジがゆがんでボロボロ。このACORのペダルレンチも決して悪いものではないんですが、相手が悪かった。ていうかこのデザインにしたWellgoの設計者を殴りに行きたい。CHAGEと。

 なので交換は諦めてそのまま乗ってたんですが、最近になってベアリングが割れたらしく踏み込むとカキンカキンと音がするようになりまして。外せなかったらクランクごと交換するつもりでこのHOZANのレンチを買ってみたところ、見事にパキっと外れました。

 十分な長さと硬さでしっかりトルクをかけられることもさることながら、特筆すべきはその精度。遊びがないからこの酷いネジ頭に対しても完璧に食いついて、全体重をかけて回しに行ってもブレず、力を逃さない。

 

 おかげでついに念願の三ヶ島ペダルに交換出来ました。元がベアリングゴリゴリだったせいで、滑らかさの違いがはっきり分かります。せいぜい回転速度は80rpm、おまけに靴越しに踏みつけてるペダルで違いが分かるって、どれだけ元が酷かったかって話ですよ。もう金輪際Wellgoのペダルは買わねえ。

 ペダル以外もいろいろ変わって、俺の7.5FXもほぼ最終形。ここまでやらないにしても、カスタムで色を変えたくなったり、ビンディングペダルを付けたくなったらこのペダルレンチを思い出してやってください。 

アーレンキー

 スポーツバイクに乗るならば、持っていないと話にならないアーレンキー。六角レンチの事を自転車業界ではアーレンキーと呼びます。

 俺が使っているのはBazookaのカラーアーレンキーなんですが、もうAmazonでは在庫を見かけないので代わりに間違いがないであろうHOZANのリンクを貼っときます。そのぐらいHOZANの工具に惚れてしまいました。

 例えばシートポストの固定、サドル位置の調整、シフターやブレーキ、その操作レバーやワイヤーの取り付け、ステムの交換や各種アクセサリの取り付け等、スポーツバイクに使われるボルトの規格はほとんどがアーレンキーです。

 大抵は5mmや6mmで用が足りて、たまに3mmや4mmが必要になるぐらい。ワイヤーやブレーキシュー等の消耗品交換や、カスタム時のパーツ交換に使うのが主ですが、その辺を完全にお店に任せるにしても5-6mmのアーレンキーぐらいは持っておきましょう。サドルの位置を変えるために。

 サドルの位置はとても重要で、ママチャリよりもずっと前傾で乗るクロスやロードでは高さが数mm違うだけで疲労度がまるで変わってきます。身長や手足の長さから統計的にベストポジションは算出できますが、個人差があるので乗りながら少しづつ探っていくしかないんですね。

 さらに乗り慣れてくると姿勢のほうが変わってきますから、それに合わせて適宜変更していく必要があります。街乗りクロスでもマルチツールぐらいは常に持っとくといいですよ。

 やたらツールが付いていても使わないと思うので、俺はこれのみ携帯しています。他のと使い比べたわけではないので良し悪しは分かりませんがネジは回せます。

チェーンカッター

 チェーンを繋ぐピンを押し出して切り離す道具。ピンを押し込んで繋ぐのにも使います。

 一般的にチェーンは3000km程走ったら交換するのが良いと言いますが、週末にのほほんとポタリングしている程度なら3000kmなんて1年かかっても到達しませんし、そういうゆったり走るペースならチェーンに負荷もかかりませんから3000kmと言わず5000kmや6000kmぐらいは保つと思います。

 そう考えるとこのツールは使用頻度が非常に低い、というか俺も年に一回ぐらいしか使いませんが、それでもこれは買ってよかった。

 というのも、頻繁に行う必要のあるチェーン掃除が非常に捗るからです。自転車に取り付けたままパーツクリーナーを吹き付けるより、外して洗ったほうが簡単かつ効率的に汚れが落とせるのは言うまでもありません。

 一度チェーンを切ったら、チェーンピンではなくミッシングリンクで再接続。ディレイラーの段数で大きさが変わるので要注意。

 これ考えた人頭いいなぁ。外側へ引っ張られると強く結合し、内側に押せば手でも外れる。しかも再利用可能。パキンと外してパーツクリーナーや灯油にチェーンを漬け込み、一気に汚れを落として手で繋ぐ。いちど接続をミッシングリンクに替えてしまえば、以降チェーンカッターを使うのは新品のチェーンに交換する際に長さを調整するのみです。

 

 ミッシングリンクを外すためだけのピンポイントな工具もあります。

 ミッシングリンクは真っ直ぐ内側に向けて押すだけで外れるのですが、チェーンがクネクネして結構力が逃げますし、リアディレイラーのバネも邪魔をするのでこれがあると便利。手も汚れない。

 チェーンを外すメリットとしては他の部分も掃除しやすくなるという点がありまして、チェーンリングやディレイラー、プーリーなんかもピカピカに磨けます。特にプーリーはちょっと引くぐらい汚れが出てきます。

 掃除なんて面倒くさいという向きもあるでしょうが、チェーン洗浄は自転車メンテの中でも相当楽しい部分です。真っ黒な油汚れが簡単に、そりゃもう凄い勢いで落ちていきますから。

 おまけにチェーンの汚れは駆動性能にも直結。綺麗になる上に走りが軽くなるという良いこと尽くしです。たまに素材自体が黒いのかと思うほど真っ黒なチェーンの自転車を見ますが、代わりに洗ってやりたくなります。

 そのぐらいチェーン掃除は気分がいい。俺、机の上はガッチャガチャだけどチェーンはピッカピカです。 

スプロケット廻し&ロックリング締め付け工具

 スプロケットとはリアホイールに付いているギアセットの事です。ここもチェーン同様汚れやすい部分ですが、薄いギアの歯が密集していて掃除しづらい部分でもあります。じゃあバラしちゃえば楽じゃん、と。

 先端からチェーンがびろーんと伸びている工具をスプロケット廻しとかスプロケット外しと言いますが、これはフリーホイールを押さえつけるための物です。ホイールの軸は反時計回り方向のトルクに対して空回りする(足を止めても惰性で進む)ようになっているのでチェーンを絡めてロックする。

 んで、締め付け工具をはめ込んで、モンキーレンチで一気に回す。

 モンキーレンチは数ある工具の中でも一二を争う程好きです。頭でっかちだがバランスのとれたビジュアル、大抵のボルトやナットに合わせられる柔軟性。それでいて意外とコンパクトで、グリップエンドの穴で吊り下げ保管される様もなんかこう、格好良いですよね。そりゃチンピラ時代のシーザー・ツェペリも愛用しますわ。メタルマックスでメカニックに持    あ、もういいですか。

 

 

 分かりやすい動画があったので貼っときます。緩む瞬間の「ゴクンッ」って手応えがたまらんのよ。

 

 俺が使っているロックリング工具はshimano純正で別途レンチが必要なタイプですが、ハンドル付きでお手軽なのもあります。これ書く為にAmazonで調べたらスプロケ廻しと合わせて凄く安いセットがあったんでなんかもうこれでいいんじゃないかな。(投げやり)

 俺は面倒な方でいいの。モンキーレンチ好きだから。 

工具箱

 工具箱はこれ。ちゃんとした工具箱って結構高いんですが、これは2980円と、サイズからするとかなりお得感高い。


 そのサイズ感はというと、カラーボックスにすっぽり収まる感じ。あんまりぴったりなんで、出しづらいからやめてって言ってんのに嫁さんがここに仕舞いたがる。

 この手の工具箱はやっぱり赤が雰囲気出ますけど、ガレージに置くわけではないので目立たない黒で。直置きしてもフローリングを痛めないように、100円ショップのウレタンシールを底面4隅に足として貼ってあります。 

まとめ

 掃除の時にあると便利な工具、という観点でまとめてみました。(ペダルレンチ除く)

 自転車は乗るのも弄るのも楽しいですが、掃除も楽しい。俺、車を磨いてワックスかける人の気持ちがイマイチ分からなかったのですが、今なら少し分かるよ!!

 あとノギスとかパイプカッターとかトルクレンチの話もしたいんですが、この辺はカスタムしないなら使用頻度はゼロに近いし、ノギスの格好良さを語りだすと収拾付かなくなるのでやめときます。

 しかし今はデジタルノギスが1000円ちょいで買えちゃうんですね。昔からこんな安かったっけ? ノギスと言えば(以下略)