世界樹と不思議のダンジョン日記4

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3/23

 新しい迷宮を出すためにはクエストをいくつかこなす必要があるらしい。元々クエストは出てきたそばから最優先でこなしているのでこれまでの進行と特に変化はなし。

  クエストのお題は特定の敵を倒すもの、特定の素材を入手するもの、ダンジョンをうろついている冒険者を見つけるもの、と3通りしかない。漫然とダンジョンに潜るよりは、ついでに受注しといて達成できると嬉しいという程度のもんで、それをこなすために潜るとなると途端に作業感が増す。

 何故か毎回「誰かの妹がダンジョンで迷子になっているから迎えにいってやれ」というクエストが出てくる。この時点で3回目なのだが、クエストを出す食堂の女主人が「今度の妹は……」とか言い出しているのでヤベエ。ゲームが終わるまでに5回は出るだろう。

 ギルドメンバーとは赤の他人なのに当たり前のようにお兄ちゃんお姉ちゃんと話しかけてくる誰かの妹マジ怖えぇ。

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 キャラクターの中では比較的幼い容姿のルーンマスターやダンサーが妹として採用されているが、年の近い年長者の一般的な呼称としてではなくリアル血縁としてお兄ちゃんお姉ちゃんと呼んでくる。もちろん他人だ。誰だよお前ら。

 屈託のない笑顔のはずが途端に眼の焦点が合ってないように見え出して、いやほんとマジ怖えぇ。目にハイライトないしな、この人達。同行を拒否したらこの笑顔のまま手持ちの獲物で刺してきそうだ。

 

3/26

 クエストを消化して出てきた第6迷宮を攻略中。D.O.Eがひっきりなしに砦に攻め込んでくるも、砦の防衛隊も結構育ってきているので眺めているだけでAIがフルボッコにして倒してしまう。それがつまんないかというと、意外と楽しいのだ。

 結局足をとめて殴りあうだけなので、自分で動かす楽しみが特にあるわけでもなく。それより育てたキャラクターが強くなっていることを確認できるだけで楽しい。レベリング、スキルツリーの選択、砦への配置。準備は準備で楽しいので、D.O.E戦本番は結果の確認作業に過ぎない。

 これだけ頻度が高いとそんなもんでいいのかもしれん。ただのレア素材入手イベントとなりつつある。

 そういやD.O.Eはどうやってダンジョン内の通路を通っているのだろうかと疑問に思っていたが、普通に通路を破壊しながら移動していた。そういう力技の解決方法は嫌いじゃない。

 

3/27

 第6迷宮ボス戦。

「足を止めて殴りあうばかり」と書いていたら、ひょいひょい空を飛んで逃げるボスが出てきた。これはこれでハイパー鬱陶しい。

 全員一歩づつしか動けないのに何マスも空を飛んで逃げる敵。追っかけている間に数ターン持続の強化スキルが切れる。パラディンの挑発も全く効かず。何のためにいるのかね君は。

 今んとこ、このゲームのボス戦はあまり面白くない。不思議のダンジョンシリーズ通しての欠点だと思うので取り立ててそこを突っつくのも意地悪だとは思うけれど、折角世界樹寄りのゲームになっているのだから、ならではの戦略性がボス戦に欲しかったという気はする。

 一方で道中の多対多の雑魚戦はなかなかに楽しい。こちらが4人パーティであること前提のバランスなので、モンスターハウスでなくとも部屋に4~5体モンスターが居ることはざらで、効率を考えつつそれを処理していく事にはパズル的な面白さがある。「レベルを上げて物理で殴れ」が基本ではあるけれど、その上で俺は効率を求めてもいいし、求めなくてもいい。

 ボスは適当に追いかけて殴ってたら死んだ。

 

3/28

 やっぱり妹が出た。

 

3/29

 第7迷宮。6ボスで役に立たなかったパラディンを外し、ここまで殆ど使っていなかったシノビをパーティに入れてみる。

 使っていなかった理由は地味だから。スキルで回避率を上げて、高い攻撃力と紙防御を運用するタイプのキャラ。序盤の少ないスキルポイントを回避能力に振ってもなぁという。

 ゲームもおそらく中盤を過ぎ、そこそこスキルポイントが貯まってきたことと、回避でTP回復する上位スキルに惹かれて。一旦休養させてオート成長させていたスキルをリセットし回避とTP回復にガン振り。攻撃スキルは含み針と影縫いだけという歪さよ。

 一人クエストの時に含み針の睡眠確率が思いのほか高いことはわかっていたのでMAXに。影縫いはD.O.Eの足封じ用。結果、低レベルだと地味なシノビが高レベルでも地味なシノビに。回避も仲間の盾になれるほどホイホイ避けるわけではなく、体感的には1/2ぐらい。体力下がると回避率は上がるんだが、それでも結構当たる。TPの回復量もささやかなもの。

 ただ、日本刀の攻撃力が基本高いし、含み針の睡眠効果は殴っても敵が目覚めないので強いこた強い。だが地味。あと含み針がどこに含むんだってぐらい巨大。バンパイアとか滅ぼせそう。でも地味。

 このゲームの良いところのひとつとして、どの職業も職業なりの強みがあって色んな楽しみ方ができることがある。同じ職業でもスキルの振り方ひとつで戦い方がガラッと変わったり。地味で地味で仕方なくなってしまった俺のシノビもそれはそれで楽しい。とても忍んでいる。

「イヤーッ!!」「グワーッ!!」的シノビも楽しそうなので、ギルドメンバーには仕込んでおいて、いずれ遊ぼう。

 

4/3

 ストーリー上では第7迷宮のボスが諸悪の根源みたいな説明がされているが、街の発展の進行度合いからしてどうせハーゴンとかバラモスのポジションだろうと思う。

 最下層まで辿り着くと、背景と一体化したタイプのボス。おー大ボスっぽい。はじめて雑魚というか、ボス以外の敵もおり、しかも倒しても召喚される。そいつらが更にD.O.Eを産んだりして、初めてパーティを分けての2正面戦闘を行った。

 単調ではなく、投げ出すほど難しくもなく。こういのでいいんだよ。こういうので。 頭の中で井之頭五郎が囁く。アームロックもかける。

 そして混乱状態でリジェネをかけると、敵にまで回復効果が波及することを最終形態となったボスとの戦いの最中に学習。死ぬかと思った。というか死んだ。そこで道中拾った事に気づかず持っていた黄泉の粉が発動、戦闘継続というドラマチックな展開が期せずして。

「力が欲しいか……ならば与えよう」的な天の声が聞こえるアレ。全然関係ないが以前桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」の瓶に「口にすると力とひきかえに心を失うラー油」って書かれたコラがあって面白かった。本当に関係ない。

 初めて使ったが、黄泉の粉で回復するのはHPのみ。TPは半分以上消費しているのでカツカツの戦い。メディックが倒れ、残りメンバーのTPも尽きかけ。回復を捨ててボス本体に吶喊をかける。シノビのクリティカルでギリギリ倒せた。

 そしたらちょっとしたやりとりの後、スタッフロール。何故ここで? ポカーンとしてたらそのあと普通に続きが始まった。ですよね。 

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