特におすすめでも何でもなく俺がVODで観た映画を順に並べるだけの17選

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  前エントリーからのつづきです。もはや「選」でも何でもないが。 

 

デビルマン

デビルマン

デビルマン

 

  ひどいひどいと聞いてはいたけれど、本当にひどかったね。何故これをこのまま世に出していいと思ったのかが理解できないレベルで。

 脚本も映像もダメなところを挙げると枚挙に暇がありませんが、それすらも霞ませてしまう飛び抜けた大根芝居。プロの仕事に対して「高校の学芸会レベル」なんていう腐し方がありますが、学芸会のほうが数段クオリティが高い。

 近いのは学芸会ではなくて「おゆうぎ会」。「さあみんなでおにたいじにいくぞー」レベルの棒読みが園児じゃなくて大人の口から発せられているのを目にしてごらんなさい。「映画」だとか「芝居」というものに対して持っていた概念が完全に崩壊して、己のアイデンティティすら揺らいできます。「俺は一体何を観ているんだ」と。

 CGは時代を考えたら結構頑張ってる方じゃないかと思います。そのCGに「たぁ」「せやー」「うわー」「ぐわー」って棒台詞が乗っかるのは公開後10年を経た今でも未だ斬新。ニコニコ動画に「勝手に台詞をあててみた」みたいなタイトルでアップされたネタ動画を観てるんじゃないかと勘違いする程です。

「無料だし話のタネにでも観とくか」と適当にながら観をしたこと、それでも辛くて4回ぐらいに分けてようやく観終えたことが図らずもVODの良さを俺に教えてくれました。ありがとうデビルマン。

 一番好きな台詞は「おまえおころす!!」です。

 

宇宙戦争 

宇宙戦争 (字幕版)

宇宙戦争 (字幕版)

 

  デビルマンを観て「うわああああん!! 可もなく不可もなく毒にも薬にもならない『THE☆平均点』みたいなハリウッド大作が観たいよおおおお!!」って気分になって観たら可もなく不可もなく毒にも薬にもならない『THE☆平均点』みたいなハリウッド大作だったので良かったです。(飢えた人間に重たいもん食わせると死ぬから)

 一日に映画を2本観るというのも初体験で、これによって映画を観ることに対する心理的ハードルが大分下がったように思います。

 結末が原作通りなので知らない人が観るとあっけなさ過ぎて驚くかもしれません。あと娘が絶叫しっぱなしでうっさい。

 

レザボア・ドッグス 

レザボア・ドッグス (字幕版)

レザボア・ドッグス (字幕版)

 

 「ヘイトフル・エイト」の前に未見のタランティーノ監督作品でも、と思って観ておいたら劇場で既視感を覚えてしまいました。

 強盗のヤマで警察の待ち伏せを受けた悪党一味。「仲間の中に裏切り者がいる!!」ってんでアジトに逃げ延びたメンバーが疑心暗鬼の腹の探り合いをするという会話劇メインの映画。緊張感でジリジリするシーンから真相が明らかになってトントントーンと一気に結末まで雪崩れ込む軽妙さは好みです。

 無駄な会話もタランティーノ映画の魅力とされていますが、初監督作品ということでそれが無駄に長すぎもせず個人的にはこのぐらいがちょうどいいですね。

【ネタバレ】タランティーノがすぐ死ぬ

 

英国王のスピーチ

英国王のスピーチ (字幕版)

英国王のスピーチ (字幕版)

 

 「キングスマン」のコリン・ファースが格好良かったので、大虐殺とかしない通常運転のコリン・ファースはどんなもんかなあと思って観てみました。

 これ結構面白かったです。吃音に悩む英国のアルバート王子(後の英国王ジョージ6世)が市井の言語療法士と二人三脚で治療をしていくという実話を元にしたお話。王には国民へ向けたスピーチという重要な公務があるので吃音は重大な問題となってしまうのですね。

 治療のために友として国王に接する療法士のローグに対し、癇癪持ちで高圧的なアルバート。ふたりの間にだんだんと信頼関係が築かれていく過程が観てて気持ちいい。おっさんがおっさんになってから友情を育む様なんてのはなかなか観られるもんじゃありません。

 入り口がキングスマンだったので時々「ここで花火上がったら面白えなあ」とか思ってしまったのは致し方あるまい。

 あとローグの息子たちがとても良い子。

 

ウォーム・ボディーズ 

ウォーム・ボディーズ (字幕版)

ウォーム・ボディーズ (字幕版)

 

 ゾンビが人間に惚れる恋愛映画と聞いて公開当時ちょっと観たいなーと思っていたんですが、ゾンビものだと言ったら嫁さんに嫌がられたので結局観なかったんですよね。

 俺、役者の顔や名前があんまり覚えられないのですが、何となく「マッドマックス」のニュークス君ことニコラス・ホルトについて調べてたらこの映画の主演じゃないの。調べたらdTVにあったので視聴。

 ゾンビウイルスの進行が比較的軽いうちは人の感情がまだ残っているという設定。確かに感染症の類なら「俺が人間のうちに殺せ!!」と「あうあうあー」の中間はあってしかるべき。まあ感情残ってても人は喰うんだけどねこの人達。

 惚れた彼女を一生懸命ガチゾンビから守るというストーリーなので、グロシーンはそれほどなくて安心して観られます。何だかんだで一緒に観た嫁さんもお気に入りの様子。

「ときどき親友とうめき合う」というゾンビの日常がすげー好き。

 

トレマーズ  

トレマーズ (字幕版)

トレマーズ (字幕版)

 

 俺は今まで何回この映画を観たんだろう。死ぬまでにあと何回観るんだろう。

 放映権が安いのか、アナログ地上波時代はしょっちゅうテレビで放映されていて、見かけるたびに観てました。そんでdTVでタイトル一覧の中に見かけたからまた観てるという。

 安っぽかろうがくだらなかろうが面白いもんは面白いんだよね。

 

きっと、うまくいく 

きっと、うまくいく(字幕版)

きっと、うまくいく(字幕版)

 

  俺には予告を見ただけでタイトルが記憶から完全消去される映画というのがあります。大雑把にいうとなんかフワッとした女性の声でナレーションが入るようなやつ。

「ホニャララでホゲホゲな、感動の物語。アレコレなドレソレに訪れた、たった一晩の小さな奇跡   」みたいなやつ。

 まあアレだ、映画の予告は小さな奇跡を起こしすぎなんで少し考えた方がいい。

 この映画は予告を見たわけではないんですが、タイトルだけでそういう類の映画だと思い込んでいました。でもFilmarksでは驚きの好評価。トレンドの常連でもあり、Amazonプライムの無料ビデオにもあったので、とりあえずで流してみたらこれがめっちゃくちゃ楽しい!!「面白い」よりも「楽しい」が先に来る。

 成績至上主義の名門工大で、「ただ工学が好き」という自由奔放な主人公が学長や教師に睨まれながらも愉快に学生生活を過ごしていく。卒業後に行方が知れなくなってしまった彼を探す10年後の親友たちと、在学時代のエピソードを行ったり来たりしながら話が進んでいきますが、とにかく痛快、爽快、そして笑える。

 良い成績を取ることのみを是とする学長や同級生に対し、大事なのは点を取ることではなく学ぶことだと主張する主人公。学長は彼を苦々しく思っているけれど、成績は抜群に良いからどうにもできない。事あるごとに学長をはじめとした嫌な奴らの鼻を明かしていく展開はインド映画特有の陽気さも相まって、ただただ楽しい楽しい楽しい!!

 一部「イタズラ」がいじめに近くて、笑いの感性が微妙に違うなと思うこともありますが、トータルでは大満足。3時間が飛ぶように過ぎていきます。

 

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

  アメコミ映画としては相当完成度が高い方だと思うんですが、いまいち入り込めませんでした。ちょっとファンタジー度が高すぎてディズニーっぽさを感じてしまった。

 前作から観てればもうちょっとキャラクターに感情移入できたかもしれない。

 

地獄でなぜ悪い 

地獄でなぜ悪い スタンダードエディション [DVD]

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 傑作が撮れるなら死んでもいいという映画バカと、刑務所から出所する妻のために元子役タレントの娘を主演にした映画を撮りたいヤクザの親分。

 彼らが出会ってしまった結果、「生カチコミによる命の奪り合いをフィルムに収める」という地獄めいた発想が生まれてしまいました。腕や脚や首がポンポン飛ぶ血みどろコメディです。

 あらすじを聞いただけで面白そうと思えるタチの悪いブラックジョークで、実際なかなか面白い。邦画だから舞い飛ぶ手足も明らかに作り物で安っぽいのですが、下手にリアルじゃないおかげでギャグの範疇に収まっています。(許容範囲は人によりますが)

 レビューを見ると長谷川博己演じる映画バカの怪演が高く評価されていますが、個人的には堤真一の顔芸が素晴らしいと思います。

 

レオン 

レオン 完全版 (字幕版)

レオン 完全版 (字幕版)

 

 名作と名高い映画ですが未見だったので観ました。名作でした。おわり。

 ナタリー・ポートマンの演技力が高すぎて末恐ろしくなる程でしたね。

 G=ヒコロウの漫画にあったマチルダの声を麦人が当ててるってネタが好きなので、心の中で変なゴーグル付けたおっさんの声を当てようとしてみましたが無理でした。

 

グリーン・ホーネット 

グリーン・ホーネット (吹替版)

グリーン・ホーネット (吹替版)

 

 亡き父の跡を継いで新聞社社長になった金持ちのボンクラ息子。

 ボンクラはボンクラゆえにまともに仕事をする気がなかったのですが、ある日、元使用人のカトー君が「謎の武術を操る天才発明家の中国人」という取ってつけたような設定のキャラであることに気づき、彼と共に悪を滅ぼすダークヒーローになろう、そしてそれを新聞記事にしようと決意します。なぜならボンクラだからです。

 ボンクラは夜な夜な悪党を狩って回ります。敵は概ね相棒のカトー君が倒しているのですが、ボンクラは倒れた相手を蹴飛ばしては俺様最強ウェーイと大喜びするようなダメ人間。調子に乗っていたら街を牛耳る巨悪に目を付けられて命を狙われることになります。

 バットマンとキック・アスを足して、知性や思想・信念、クロエ・モレッツなどを差し引いたあげくに3で割ってしまったような映画なのですが、ダメ人間がダメ人間のまま結果として善を成すというストーリーは嫌いじゃないです。

 終盤の新聞社内でのバトルも結構力入ってて見応えあり。劇場でやってても行かないけれど、見放題のうちの一本として観る分には満足満足。

 

デス・プルーフ inグラインドハウス

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]

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 これでタランティーノ監督作品は全部観たことになります。

 無駄に、本当に無駄に長いガールズトークを編集すれば30分ぐらいに収まりそうな映画ですが、終わった瞬間大爆笑してしまったので俺の負け。THE ENDの文字と共にただでさえ薄い内容が全て頭から吹っ飛びました。

「inグラインドハウス」ということで、B級映画を数本立てで上映する「グラインドハウス」というスタイルの映画館をイメージした作品らしく、内容が薄いのもわざとのようですね。それでも最後のカーチェイスで悪党を一方的に追い詰める「やったれ感」はとてもいい。テキトーに観るのにとても向いた映画です。

【ネタバレ】タランティーノが死なない

 

プラネット・テラー inグラインドハウス 

プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD]

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  デス・プルーフとセットの企画で、アメリカでは実際に2本立てで放映されたそうです。パッケージを見ただけで分かるバカ映画なので、お好きな人はどうぞ。ゾンビもので俺は好きです。

 あと嘘予告の「マチェーテ」がクソ面白そうでした。後から実際に制作されたらしいのでいずれ観ます。

【ネタバレ】タランティーノがちんちん溶け落ちて死ぬ

 

フロム・ダスク・ティル・ドーン 

 観る前にネタバレというかたった一つのワードを見てしまっただけなのですが、それだけで後半の驚きが激減してしまったので同じ被害を受ける人を出さないためにも多くは語りません。前半後半のコントラストの激しさは特筆ものです。別におすすめもしませんが。

 興味があれば自分で観て判断しましょう。観た結果楽しめるか、ふざけるなと腹をたてるかは分かりませんが、いずれにせよググってしまうと勿体無いと思います。腹を立てたら立てたでそれは貴重な経験なので。

【ネタバレ】タランティーノにしては長生きする(でも死ぬ)

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明〈日本語吹替収録版〉 [DVD]

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 はしごは便利だなあと思いました。

 

アメイジング・スパイダーマン 

 リブートしなきゃよかったのに、と思うぐらい平凡な映画でした。サム・ライミ版は好きなんですけどね。

 

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [SPE BEST] [DVD]

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 恐ろしく完成度の高い映画です。

 セピア調の渋いトーンでまとめられた映像、悪党どもの洒落た会話に、最高のタイミングで挿入されるクールな音楽。アクション映画でもないのに所々で早送りやスローモーションを使った演出は効果的だし、なにより多すぎる程の登場人物が無駄なく話に絡んでいって、よく出来たピタゴラ装置のようにまとまる脚本には非の打ち所がない。

 ひたすらスタイリッシュでモテそうで、故に俺のような人間は「クソックソッ!! オシャレめ!! クソックソッ!! ハイセンスめ!! クソックソックソッ!!」と叫びながらガンガン壁に頭を打ちつけつつ5点満点中3.8点ぐらいを付けたくなる映画だったので5点満点中3.8点を付けました。(Filmarksで)

 こんなカッコイイものを手放しで褒めてしまうと俺が俺でなくなる気がするので、たぶん俺の前世は石の裏の虫かなんかだったんだと思います。

 


 

 以上17作。劇場で観たのも合わせると3月は20本もの映画を観ていて、人生で最も映画を観た月間となりました。それなりの時間を費やしましたが、満足度はかなり高いです。

 これまでは自宅で映画を観ることに関して少なからず「時間が勿体ない」という意識があったことをここに告白します。

 でも、どんなバカ映画でも相応の金や才能は注ぎ込まれていて、基本的にはクオリティの高い娯楽だということを理解しました。あとタランティーノは役者として出演すると高確率で死ぬことを理解しました。

「基本的には」って書いてるのはデビルマンみたいな金のかかったゴミもときどき混ざってるからですが、少なくとも評価の固まっている旧作を選んで観るかぎり、振り返って時間を無駄にしたと思うことはなかなかありません。

 特にやることもなくダラダラとネットサーフィンをするぐらいならば、「とりあえず」で映画を観はじめてしまうのは時間の使い方のひとつとしておすすめです。

 テキトーに映画観ようぜ。