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粘土と概念と矢印と俺「バルバロッサ」

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 先日のあやつり人形をきっかけに、アナログゲーム熱が高まってしまったので、最近はいろんなボードゲームサイトを巡回しています。

 面白いと言われるゲームはルールの概要を見てるだけでも面白い。ゲーム中に生じる駆け引きやジレンマがゲームデザインから透けて見えるんですね。俺はボードゲーム経験は浅いですが、そういったプレー中の情景が思い浮かぶゲームは良いゲームなんじゃないかと思ったりします。 ====  おかげで欲しいゲームが山程あって困っている状態なのですが、まずは前から気になっていたこのバルバロッサを購入。ついでにド定番のカタンも購入して友人数名を招き、ゲーム会を開催しました。買ってから気づいたんですが、どっちも同じデザイナーの作品ですね。

 で、このバルバロッサですが、プレイヤー全員で得体の知れない粘土細工を作ってそれを当て合うというゲームです。

 中央のボードに作品を置き、周囲のマスで双六をします。止まったマスに応じてプレイヤーは他のプレイヤーの作品に対してYES/NOで答えられる質問や名前のX文字目を尋ねることができ、見事作品の正体を当てればポイントになります。

 それだけなら普通なのですが、このゲームは名前を当てられてしまった方にもポイントが入ります。当てられた作品には矢印型のトークンが、こう、グサッと。これが刺されるタイミングによってポイントが変わります。

 全13本の矢印のうち、5~9本目だけが刺された側にもポイント。それ以外は早すぎても遅すぎてもマイナスポイントとなります。誰も答えられなかった作品もマイナス。これがこのゲームの勘所となるのですが、つまり作品は上手すぎても下手すぎてもダメということです。

 上手に作ってしまうと正体がすぐバレるし、曖昧に作りすぎると誰も答えてくれなくなっちゃうのでさじ加減が重要。(ここの「夏侯惇」とか酷過ぎる。大爆笑したけど)

 ちなみに最初の写真、青の上のやつから時計回りに

  • 「一輪車」(最初に刺された)
  • 「うさぎ」(ひどい)
  • 「スカイアクセス」(電車までは皆分かったが、名前を知らない奴が多数)
  • 「便器」(ひどすぎる。でも2本刺さった)
  • 「布団たたき」(これもひどい)
  • 「樽」(そのまんま過ぎて逆に誰も答えなかった)
  • 「犬神家の一族」(俺の自信作。すぐバレた)
  • 「サーキュレーター」(これはなんとなくわかる)

 写真は全員を混乱のズンドコにたたき落とした「布団たたき」と「便器」(手前の二つ)。特に「布団たたき」。人数多かったので二人一組でのプレーだったのですが、「あれはしゃもじだと思う」「いや、ラケットじゃないか?」なんて筆談して、絞り込むために1文字目を質問。そこで「ふ」が返ってきた時の絶望感といったら。

 それでも知恵を絞って答えたときのスッキリ感。逆に自分が答えを知ってる作品で頭をかかえるプレイヤーを眺める優越感。最後にどうにも分からない作品の解答を聞いて沸き起こる総ツッコミと爆笑。

 いやー、これは良いゲーム。勝ち負けはどうでも良くて、過程がとにかく楽しい。どうボケようかと考えながら粘土細工を作るのも楽しいし、突然のひらめきで答えを得るのは快感。そして答えが分からなくても、というか分からないほどに最後には笑えるという。

 ちなみにこのゲーム、既に絶版です。いろいろ探してみましたが、ネット上でも実店鋪でも在庫があるのはイエローサブマリンだけでした。興味のある方は早めに押さえておくことをオススメします。

 

(2017/01/05追記)

 今はニューゲームズオーダーから日本語版が出ていてAmazonでも買えます。ここ数年で明らかにボードゲームは一般化してきており、入手難易度は大幅に下がりました。実にありがたいことです。

 

 さて、ここからは余談。プレーしてて思ったんですが、このゲーム、双六要素はなくてもいいんじゃないかと思うんですね。双六の全6マスの内訳はYES/NOの質問マスと、1文字教えてもらえるマスが各1マス。自分以外のプレイヤーに点数を与えてしまうドラゴンのマスと、消費することでサイコロの代わりにコマをすすめることができるジェムのマスが各2つづつ。

 このドラゴンのマスが曲者というか、極端な話、質問も答えもしなくても運次第でどんどん点数が入っていってしまうわけで、必死で頭をひねって想像するこのゲームの面白さをスポイルしてしまう気がします。

 なので、ドラゴンマスは不要とすると、マイナスのマスがなくなるので狙ったところに止まるためのジェムも不要。残るのは2種類の質問マスのみ。そしたらサイコロの偶数奇数にそれぞれの質問を割り当ててもいいし、クリティカルな情報になりうる1文字質問は6が出たときのみ可能にする等で調整してもいい。

 要するにこのゲーム、ルールと粘土とサイコロ1個あれば十分楽しめちゃうんじゃね? ってことです。あまり詳しく説明するのも憚られるのでこの位でやめときますが、必要な情報は全てWEB上で揃うと思います。自分で調べて工夫してみるのもまた楽しいかもしれません。 

(2017/01/05追記)

 当時は入手困難だったのでこう書いていますが、今は簡単に手に入るんで素直にパッケージを買いましょう。