「バトルシップ」観ようぜ ー 最近観た映画の感想

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「ロスト・バケーション」を観て「サメは空から降ってこない」ということを思い出しました。

ロスト・バケーション

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 サメが空を飛ばないサメ映画を初めて観ました。サメ映画の世界とは奥が深いものですね。

 憧れのビーチにサーフィンに来た主人公がサメに襲われ負傷、ひとり岩場に取り残される。海岸はすぐそこに見えているのに逃げることは叶わない。潮が満ちて岩場が沈むのも時間の問題、というワンシチュエーションもの。

 まともな映画なので、逆にサメの執念深さと暴虐ぶりが度を越しているように感じてしまう部分がありますが、モンスター映画と考えればこれが正解でしょうね。映画の大半は主人公が絶望してるシーンでたっぷりと息苦しい気持ちになれます。

 主人公は脚に大怪我をしますが、医大生なのでありあわせの道具で簡易的な手術を行い傷を塞ぎます。アメリカ映画って自分に麻酔なしオペをする前には必ず独り言を言って己を奮い立たせてから絶叫しつつ手術するよね。

「大丈夫、ちょっと縫うだけ、大丈夫よ、問題ない。……ンァッハッアアァアー!! アアアアアー!!(悲鳴)」

 みたいな。やるかなと思ったらやっぱりやったので満足です。

KING OF PRISM PRIDE OF THE HERO

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「KING OF PRISM by PrettyRhythm」で、予定もないのに続編のトレイラーをでっち上げたら、想定外のヒットで実際に制作されちゃいました。

 確実に前作よりパワーアップしており、プリズムの煌めきで会場を爆撃して瓦礫の山に変えるプリズムスタァが現れたかと思えば、続く演者はプリズムの煌めきにより会場を新しく建て直して建築費が浮いたとニュースになる。

 もう東京都はこいつら雇ってオリンピックの準備したらいいんじゃないかな。

 観ながら終始笑いっぱなしで前作以上に楽しめた一方で、話はちょっとツギハギ感が否めない。気の触れた演出でありながらも登場人物の感情の流れとしては非常に納得ができた前作に対して、今回はちょっと詰め込み過ぎなのか、何考えてんだかわからない人がちらほら。ネタ的消費の側面が強くなっちゃってちょっと惜しい。

ファウンド

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「いかん、本物のアレだ(監督が)」と思いました。

「僕の兄さんは、部屋に生首を隠し持っている」。兄がシリアルキラーであると唯一気づいている弟。ある日、その事を兄に悟られてしまい    

 兄に命を狙われるかと思いきや、彼は弟を溺愛しており、傷つけようとはしません。被害者の殺害シーンなどもなく、淡々と淡々と物語は進みます。

 と思ったら最後の最後でいきなりフルスロットル!! 何このピーキーな映画。

 直接的なシーンはあえて見せないことで、かなり精神的にクる作りになっております。「サウルの息子」なんかもそうでしたが、音だけで状況を想像させるってのに俺は耐性がないのかも知れない。

 常軌を逸した環境においても兄弟愛は確かに存在し、サイコパス兄貴の思想に徐々に染まっていく弟。彼が「兄側」の人間になってしまうのか否か、それ以前に死なずに済むのかどうか、本当にラストのカットまで分からず全く目が離せない。

 この映画、全く人におすすめ出来たもんじゃないけれど、今回の10作の中では一番引き込まれました。というか精神が揺すぶられた。良くも悪くも。

 ただ、結構えげつないグロシーンがあります。「レンタルビデオ屋で借りた出来の悪いB級スプラッター映画」という扱いなんで俺はなんとか平気でしたが、本編だったら観るの止めてるね。

 あと兄さんのお腹はぽるんぽるんでこのジャケット画像は詐欺です。

ウォー・マシーン 戦争は話術だ!

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 ぜんっぜん話術要素がねえよ。ネゴシエーションの場面ですら無理やりのゴリ押ししかしてない。この邦題をつけた馬鹿を呼んでこい。

 内容も新聞の1コマ漫画でいいんじゃねーの、という程度の感想しか持てなかった。

 このおっさんブラピに似てんなー、と思いながら観てたらブラピだったのが一番面白かったです。微妙に体のたるんだおっさんの役がすっかりはまって、この人も年とったなあなんて思ったり。

ザ・トーナメント

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 この映画はすごいぞ。

「この先こうなりそうだな」「真相はこんな感じだろうな」と観ながら何となく想像することが本当に全部そのまんま展開されるので観なくても大丈夫。

 殺し屋を集めてバトルロイヤル、生き残った一人が栄誉と大金を手にできる、というよくあるやつ。ありがちとは言えネタとしては大好物なんですが、お話はもうちょっと捻ろうぜ頼むから。

「意外な真相」の意外性のなさに逆に驚くってのは新鮮な体験かもしれない。

ローガン

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 X-MENもウルヴァリンも特に好きというわけでもなく。外出時に時間が空いたのでなんとなく観たのですが、なかなかどうしてこれが面白い。

 ミュータントでも老化するという当たり前の事実。まだらボケして周囲に思念波を撒き散らすプロフェッサーXなんぞ見たくはなかった。むごい。見たくはない姿ゆえに時間の残酷さがキリキリと心に迫ってくる。

 というか、これの前に見たX-MEN映画が「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」だったのは最悪のコンボだったと言わざるを得ないな!! 若者から間をすっ飛ばして一気にボケ老人になっちゃったよ。

 一方、老体に鞭打って息を切らしながら戦うローガンの姿はこれはこれで。若いローラの凶暴な戦いぶりとのコントラストが鮮やかで実に良いものでした。ローラ役のダフネ・キーンの演技がまた素晴らしく、「レオン」のナタリー・ポートマンを想起したのは俺だけではないようで。

 ミュータントが迫害されて、ほぼ駆逐されてしまった世界での逃避行。ロードムービーとしても良い出来だし、若い世代に未来を託す継承の物語でもある。MCUとは切り離されているゆえに成り立つ渋さでこれは良い。

 あとクソ外道のヴィランが最後に寄ってたかって酷い目に遭うのがとても良かったです。チョコラータが7ページにわたってボコられる的な。

バトルシップ

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 イージス艦事故で地上波放映が中止になってtwitterのタイムラインが阿鼻叫喚になっていたので気になり視聴。「ゴールデンラズベリー賞6部門ノミネート」というのもB級好きとしてはなかなか唆る肩書じゃあないですか。

 海軍版「インデペンデンス・デイ」といった趣で、超絶技術で作られた異星人の侵略兵器を相手に地球の近代兵器で立ち向かう。時は折しも世界の海軍を集めた合同訓練の最中にて、かつて敵同士であった日米の軍人が力を合わせ戦うという何とも熱いストーリー。

 バトルフィールドは敵のバリアーによって外界から遮断されたハワイ・オアフ島。たまたまバリア圏内に取り残された駆逐艦のみで戦うこととなり、援軍も補給もない。善戦はするも、ついには沈められ絶対絶命のピンチ!!

 しかしまだだ!! まだ終わっていない!! パールハーバーには大戦中の記念艦・戦艦ミズーリがあるじゃあないか!! 幸いにもオアフ島には合同演習のセレモニーに参加していた当時の乗組員もいる。ミズーリは、今なお戦える!!

 いや記念艦は動かねえだろ、とか砲弾積んでねえだろ、というツッコミは置いといてだな。細けえことはいいんだよ!! 旧式の戦艦と歴戦のお爺ちゃんズが異星人のオーバーテクノロジーと向こうを張って戦うなんてそれだけでカッコよすぎるだろ!! これがやりたかっただけなんだよこの映画は!!

 まあ色々と頭悪くてラジー賞ノミネートはさもありなん、といったところですが、だからといって面白さとは全く関係ない話でね。俺はこういう脳天気なアメリカ万歳映画好きですよ。 

ハクソー・リッジ

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 宗教的思想信条のため、銃を持たずに戦場へ赴いた衛生兵デズモンド・ドスの実話を元にした作品。

 ブートキャンプでしごかれる前半。銃を持てないデズモンドはまんま「フルメタル・ジャケット」の「微笑みデブ」状態で、それでも信念を曲げない姿に周りは一目置くようになる。

 何とか軍を追い出されずに前線投入され、英雄的活躍を見せる後半。日本軍と出会い頭にぶつかり弾け、双方バタバタと負傷し死んでいく苛烈極まる戦闘描写。紙クズのように人が死んでいく様はアクション映画のそれとは異なり、確かに痛く、重い。

 だからこそ戦場において単身で命を救いまくったデズモンドの活躍が輝くわけだけれども。ちょっと待て。これ誰も手伝わなかったのか?

 戦場はハクソー・リッジと呼ばれた沖縄の前田高地なんだけど、夜になって日本軍も米軍も引き上げたところに一人残って一晩中負傷者を回収、ロープで崖下の味方の元へ下ろすということを繰り返すわけですよ。下の連中は「誰かが仲間を救ってる……!!」とか言いながらそれを拾ってはキャンプに輸送するんだけど、分かってんなら誰か登って手伝ってやれよ。戦闘中断してんだから。

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 あと日本軍はこのハシゴをさっさと落とせば良かったと思うの。だって米軍は全員崖下に撤退してんだもん。

 いや、細かいツッコミというのは自分でも分かるんだけど、この辺、英雄を持ち上げたいがために周りに馬鹿を配置しているように見えちゃっていまいち入り込めなかったのです。リアルに寄せるとこういうことあるよね。

ジョン・ウィック:チャプター2

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  • 前作:亡き妻から贈られた犬を殺され、キアヌ激おこ
  • 今作:亡き妻との思い出が詰まった家を焼かれて、キアヌ激おこ

 敵役よ、お前は何でこんなに考え無しなんだ。前作はいいよ、ジョンの伝説を知らないチンピラが狼藉を働いて後から震え上がるって話だから。今回は同業者だろ。復讐されるの知ってるだろ。馬鹿なの? 死ぬの?(死んだ)

 良いところも一杯あるよ。着実に敵を仕留めるガン・フーは一層パワーアップしており、雲霞のごとく襲い掛かってくるヒットマンたちをバッタバッタとなぎ倒していく。弾切れした銃を敵に投げつけたり、通路に予め置いておいた銃を取り出して使うなど、アクションに変化がついてて退屈しない。でもちょっと車に撥ねられ過ぎじゃないですかね。ピンピンしてるけど。

 ヒットマン互助会組織「コンチネンタル」の描写もさらに深まって、武器ソムリエのシーンとか、淡々とジョンに懸賞金をかけるアカウント部のディティールとかすげえ好き。

 でも全体としては特に復讐のカタルシスもなくポカーンとするばかり。続編も観るとは思うけど劇場じゃなくていいかな。

 あ、犬が死なないのは良かったです。最初に出てきたところからずっと心配していました。本当によかった。

マイ・インターン

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 アパレル通販サイトで成功した若き女社長ジュールスの直属となった新人社員は70歳、シニア採用のベンだった。

 ご年配がその深い人生経験をもって事態を好転させ、信頼を勝ち取り、周囲を幸せにしていく。そんなコメディですが、まあベンは大したことはしてないというか、「切れ者」というのとはちょっと違う。でもデ・ニーロだから言葉のひとつひとつが大変含蓄をもって刺さっていくのでしょう。デ・ニーロだから。

 若者と対等な目線で打ち解けるちょいエロイケメンジジイ。インターン仲間や若手社員と「4バカ」みたいな感じになってウェーイしてるのは観てて楽しいね。特に社長の実家に泥棒に入るくだりは楽しすぎた。

 普通にセクハラめいたシーンがあってどうかと思うんだけど、デ・ニーロがセクハラされる側だからOKなんですかね。

 総じてデ・ニーロがイケメンだったので、観終わった後は「マチェーテ」のデ・ニーロを観て台無しにしてみたりしました。 

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 ほんとに台無しになるので止めといたほうがいいです。

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